20世紀美術の母、ペギー・グッゲンハイムの肉声が語る一生。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

20世紀美術の母、ペギー・グッゲンハイムの肉声が語る一生。

ジャクソン・ポロックを始めとするアートのコレクターとして20世紀美術の流れを決定づけたペギー・グッゲンハイム。桁外れの決断力と行動力で一級のコレクションを作り上げた彼女の肉声が語る映画が公開されます!

愛するアートと一緒にポーズをとるペギー・グッゲンハイム。 (c)"Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice".
アートと恋に落ちた彼女は父の遺産で自由奔放な生活を送りながら作品の収集を始める。キュビスム、ダダ、シュルレアリスム、抽象表現主義と彼女が集めたアートを並べると20世紀美術の美術史年表が作れるほどだ。
アレキサンダー・カルダーのモビールを手にするペギー。右側に見えるのはジャン・アルプの作品。 (c)"Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice".
1938年、40歳のときにロンドンで「グッゲンハイム・ジューヌ」というギャラリーを開く。アドバイザーにマルセル・デュシャンを迎え、オープン第一弾としてジャン・コクトーの展覧会を開く。2回目のワシリー・カンディンスキーはイギリスで初めての個展だった。この頃は「1日に1点買う」ことをモットーに作品を買い続けていたという。
ヴェネチアの邸宅を美術館として期間限定で公開していたときのペギー。「現代彫刻展」、入場無料などと書かれている。 (c)"Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice".
第2次世界大戦の混乱を避けてニューヨークに戻ったペギーは「Art of This Century(今世紀の美術)」という画廊を開く。このギャラリーで展示デザインを担当したのが建築家のフレデリック・キースラーだった。〈エンドレスハウス〉などの構想を発表し、アンビルト(建てない)の建築家の祖と目される人物だ。絵を壁にかけず、ワイヤーなどによる構造物で空中に展示するといった展示デザインは大きな話題となった。
ピカソの作品を前にゴージャスな毛皮姿で立つペギー。足下には彼女がかわいがっていたラサ・アプソ犬が。 (c)"Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice".
このギャラリーではジャクソン・ポロックの最初の個展を行っている。絵の具をしたたらせる「ドリッピング」という手法でアメリカ抽象表現主義の寵児となった作家だ。この頃はまったく無名だったポロックにペギーは毎月一定の額を援助し、制作に専念できるよう配慮する。