『大地の芸術祭2018』新作・見どころ一気に紹介!【後編】 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

『大地の芸術祭2018』新作・見どころ一気に紹介!【後編】

開催中の『大地の芸術祭2018』現地リポート後編。今年初めて登場した新作から、地域の施設や廃校などを活用した屋内作品を中心に厳選紹介します!

井上唯《asobiba / mimamoriba》。ロープを編み込んだ子供の遊び場。ネットのジャングルで思い切り体を動かそう。『2018年の〈方丈記私記〉展』より。
レアンドロの作品を取り囲む〈キナーレ〉の廻廊やロビーにはかわいい屋台のような構造物がたくさん並んでいる。これは鴨長明『方丈記』にヒントを得た『2018年の〈方丈記私記〉展』という企画展だ。「四畳半」(奥行き・幅・高さがそれぞれ2.73メートル以内)というサイズを条件に世界中から案を募り、建築家の原広司と西沢立衛、芸術祭総合ディレクターの北川フラムが審査員となって248点の中から27の「方丈」が選ばれた。
KIGI《スタンディング酒BAR 酔独楽・よいごま》。GINZA SIXの「D-BROS」で限定販売しているKIGIデザインの猪口《酔独楽》で津南町の酒造会社が作ったお酒が飲める。『2018年の〈方丈記私記〉展』より。
KIGI《スタンディング酒BAR 酔独楽・よいごま》 。
この公募の条件には空間だけでなく、「そこで営まれる人間の活動を提案してください」という一文がついていた。そんなわけで東京藝術大学の藤村龍至研究室が設計したパビリオンではおいしいコーヒーが飲める。KIGIがデザインした独楽のようなお猪口「酔独楽」で日本酒を提供するバーも。伊東豊雄の事務所からは所員が常駐、地元で古材を集めてリメイクする。
東京藝術大学美術学部建築学科藤村龍至研究室《A SHELTER OF THE DIGITAL》。デジタル加工した段ボールのパビリオン。『2018年の〈方丈記私記〉展』より。
藤村龍至研究室のパビリオンでは8月20日まではONIBUS COFFEEが、8月21日からはCOBI COFFEE × SNOWCAPのコーヒーが飲める。
伊東豊雄建築設計事務所《十日町 ひと夏の設計事務所》。伊東事務所の所員が常駐して地元の人々からもう使われていない古材を集め、加工して元の所有者に返したり、販売したりする。『2018年の〈方丈記私記〉展』より。
伊東豊雄事務所の《十日町 ひと夏の設計事務所》には家の解体で出た材や昔の農耕具など、面白そうな古材がいっぱい。これはわらじを作る道具だそう。
岡藤石《羊の美容室》。羊毛に覆われた美容室。カット、ヘアアレンジ、ヘッドスパなどが受けられる。『2018年の〈方丈記私記〉展』より。 ※美容室は予約優先、予約フォームは https://airrsv.net/a-sheep-hair-salon/calendar
フェルトで覆われたふわふわの小屋の中は美容室だ。ヘアカットはもちろん、歩き疲れた頭をすっきりさせてくれるヘッドスパも受けられる。その他にサウナやカラオケボックス、パフォーマンスを体験したり、自分なりの「方丈記私記」を投稿できるパビリオンまで、“活動”の幅は広い。
ドミニク・ペロー アーキテクチャー《DRAPE HOUSE》。すだれのようなメッシュで区切った内外があいまいなパビリオンに、越後で盛んに行われていた機織り機が置かれている。『2018年の〈方丈記私記〉展』より。
ドミニク・ペロー アーキテクチャー《DRAPE HOUSE》
鴨長明の『方丈記』は乱世の中、小さな庵に移り住み、自らと世の来し方行く末を見つめたテキストだ。見方によっては価値観が激しく変動している現代も長明の時代に似ている。今回の展示は「大地の芸術祭」の期間限定だが、今後はさまざまな活動をする小さな方丈が町の中に出ていくことも期待されている。移動可能なマイクロ・アーキテクチャーが空間や時間の隙間に入り込んで町をもっと楽しくする、そのための実験でもあるのだ。
中国のアーティスト、シャン・ヤン(向阳)の《TRANSFIGURATION HOUSE》。捨てられてしまった家具と盆栽によるミニチュアハウス。『2018年の〈方丈記私記〉展』より。
シャン・ヤン(向阳)の《TRANSFIGURATION HOUSE》、色とりどりの糸を使ったディテール。
JR十日町駅前の広場に出現した日比野克彦(右)とひびのこづえ(左)のパビリオン。それぞれカフェとショップになっている。
日比野克彦《喫茶TURN》。その日の気温に合わせて温度が変わるお茶が楽しめる。JR十日町駅前。
ひびのこづえ《10th DAY MARKET》。木のようなネットに、星空のような天井があるショップ。ひびのこづえのオリジナルグッズが買える。JR十日町駅前。

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