ART
シャンテル・マーティンに世界の目が釘付け!
May 14, 2015 | Art | a wall newspaper | photo_Danielle Atkins (mural) text_Mika Yoshida & David G. Imber editor_Yuka Uchida
マーカーを手に、世界各地で一筆描きドローイング。各界からラブコールを浴びる彼女はいったい何者?
ブルックリン、ボストン、ロンドンと、シャンテル・マーティンの行く先々で出現するのが一筆描きのドローイング。フェイスブック本社の内壁や有名レストランの外壁といった大空間から、画用紙やスニーカーといった身の回りの小物まで、白い背景に向かって黒のマーカーを握りしめ、彼女はラインを描き続ける。筆致に一点の迷いもない。その様子は天衣無縫に見えて、実は確固とした決まりがある。一気に描き上げるその絵は、飄々とした本人の佇まい同様、クールかつどこかユーモラスで、一度見たら忘れられない。各地に熱烈なファンが存在し、なんとその絵をタトゥーにする人さえも。「私が把握しているだけで4、5人はいます」と本人も笑う。
シャンテルはロンドン出身。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーティンズを卒業後、クラブの映像アーティストとして人気を博す。ロンドンや東京を経て居を構えたのがNY。住み始めたころ、部屋のドアに貼り付けたのが「WHO ARE YOU」と書いた紙切れだ。「自分は今、自分らしくあるだろうか? とこれを見て自問しては、外出したものです」。このフレーズをシャンテルはステッカーにして会う人ごとに配った。「ARE YOU YOU」「YOU ARE YOU」のバリエーションも加わり、個人的なアイデンティティーの模索が、普遍的なメッセージ性を備えた言葉遊びへと進化する。「私にとって、言葉を発するのと線を描くのは同一の行為」と言う彼女。詩を紡ぐように描く絵が、世界のクリエイターを惹きつける。コラボレーションは〈アルテック〉や〈ヴィトラ〉、ビスポークデニムの〈3x1〉をはじめ枚挙にいとまがない。TVのトーク番組に出演したり、人気トレンディードラマ『ゴシップガール』に本人役で登場するほどの文化アイコンでもある。最近はMITメディアラボで、教授や研究者を相手にしたドローイングのワークショップも。「わずかなミスもタブーな科学者に、大いに間違っていいのよと教えるのは、お互いに新鮮」と顔をほころばす。MITでは彼女のドローイングに基づく電子回路を開発中だ。日本上陸が待ち遠しいシャンテル。SNSをフォローしつつ、その日を待とう!
シャンテルはロンドン出身。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーティンズを卒業後、クラブの映像アーティストとして人気を博す。ロンドンや東京を経て居を構えたのがNY。住み始めたころ、部屋のドアに貼り付けたのが「WHO ARE YOU」と書いた紙切れだ。「自分は今、自分らしくあるだろうか? とこれを見て自問しては、外出したものです」。このフレーズをシャンテルはステッカーにして会う人ごとに配った。「ARE YOU YOU」「YOU ARE YOU」のバリエーションも加わり、個人的なアイデンティティーの模索が、普遍的なメッセージ性を備えた言葉遊びへと進化する。「私にとって、言葉を発するのと線を描くのは同一の行為」と言う彼女。詩を紡ぐように描く絵が、世界のクリエイターを惹きつける。コラボレーションは〈アルテック〉や〈ヴィトラ〉、ビスポークデニムの〈3x1〉をはじめ枚挙にいとまがない。TVのトーク番組に出演したり、人気トレンディードラマ『ゴシップガール』に本人役で登場するほどの文化アイコンでもある。最近はMITメディアラボで、教授や研究者を相手にしたドローイングのワークショップも。「わずかなミスもタブーな科学者に、大いに間違っていいのよと教えるのは、お互いに新鮮」と顔をほころばす。MITでは彼女のドローイングに基づく電子回路を開発中だ。日本上陸が待ち遠しいシャンテル。SNSをフォローしつつ、その日を待とう!
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