謎めいた神秘の輝き《曜変天目》|ニッポンのお宝、お蔵出し | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

謎めいた神秘の輝き《曜変天目》|ニッポンのお宝、お蔵出し

季節に応じて床の間の軸を替えるように絵や彫刻を愛でる。今回は世界に3つしかないという《曜変天目》と、同時期に公開されている《油滴天目》茶碗を取り上げます。

〈三井記念美術館〉で展示中の重要文化財《油滴天目》。繊細に輝く細かい斑点がびっしりと並ぶ。中国・南宋時代・12世紀。九州国立博物館蔵。
もうひとつのお宝:《油滴天目》
お宝ポイント:《曜変天目》同様に愛された《油滴天目》の妖しい輝き。
公開期間:公開中〜2018年6月17日。
公開場所:〈三井記念美術館〉


〈静嘉堂文庫美術館〉での《曜変天目》公開と同時期に、東京・日本橋の〈三井記念美術館〉では『大名茶人・松平不昧−お殿さまの審美眼−』展で《油滴天目》を展示している。こちらも中国の建窯で焼かれたもの。釉薬に含まれる鉱物が再結晶することでできる斑点が油のしずくのように見えるので、この名前がついた。曜変天目に次いで貴重なものとされ、多くの茶人や大名に珍重されてきたものだ。箱に墨書された「ゆてき 天目」は千利休の筆と言われている。希代の目利きであり、名プロデューサーであった松平不昧がとくに愛した名碗だ。

《曜変天目》と《油滴天目》が東京で同時に楽しめるのはちょっと珍しいチャンス。二つの美術館をはしごする“天目ツアー”で二つの異なる輝きを堪能したい。

大名茶人・松平不昧―お殿様の審美眼―

〈三井記念美術館〉東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階。〜6月17日。10時〜17時。月曜休。TEL 03 5777 8600。一般1300円。

青野尚子

あおの なおこ  ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に「新・美術空間散歩」(日東書院本社)。西山芳一写真集「Under Construction」(マガジンハウス)などの編集を担当。

会員プログラム

登録者数12,000人突破!

建築家のアトリエ見学/名作家具プレゼント/限定メールマガジン…すべて無料。

建築家のアトリエ見学に、名作家具プレゼントも。

いますぐ登録!