太古のDNAが目覚める、WOWのアミューズメントパーク! | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

太古のDNAが目覚める、WOWのアミューズメントパーク!

東京・表参道のスパイラルが、ビジュアルデザインスタジオ〈WOW〉の仕掛けるアミューズメントパークに変身! コンピュータから飛び出した異次元空間で遊べます。

東京初公開となる《BAKERU》のTrailer Movie。お面をつけ、スクリーンの前で指定された動作をするとそれに応じて画面が変化する。会場では包み込まれるようなサイズのスクリーンで、迫力ある体験ができる。
3階のホールでは2つの大型インスタレーションが並ぶ。まずは入り口でお面をもらって、それをかぶって入ろう。これは《BAKERU》という作品を体験するためのもの。床に表示された4つの枠の中に入ると、目の前の大スクリーンに自分のアバターが現れる。鬼のような怪物に変身していたり、花笠をかぶっていたり、唐傘のお化けのような姿に変換されたイメージだ。その枠の中で指示に従って両手を上下させたりお辞儀したりすると、画面の中で雨が降ったり魚がぴちぴちと地面を飛び跳ねたりする。
《BAKERU》を体験するためのお面。
このインタラクティブな体感型インスタレーションは、東北に伝わる祭りをヒントにしたもの。おなじみのなまはげや、五穀豊穣や豊漁を願う祭りや雨乞いの踊りをWOWバージョンで体験できるのだ。
《BAKERU》にはスクリーンとは別にオブジェがあり、影も意外な変化を見せる。
《BAKERU》の中でも一番奥にある作品の原型になった「カセ鳥」は山形県に伝わる奇祭中の奇祭。毎年2月、頭から藁でできた大きな蓑をかぶった男たちが「五穀豊穣、火の用心、カッカッカー」と叫びながら練り歩く。見物人は彼らに水をかける。水を含んだ藁は10キロにもなるが、そのまま片足でジャンプしなくてはならない。WOWの作品でも観客がジャンプすると豊かな自然を象徴する“何か”が現れる。何が登場するのかは実際に確かめてほしい。
《RENDER》。透明有機ELディスプレイを20枚設置し、奥行きのある映像を見せる。初公開。
《RENDER》
WOWはもともと仙台で設立された会社であり、東北には縁が深い。《aikuchi》や《BAKERU》に見られるように、彼らは東北に伝わる祭りや伝統工芸に大きな関心を寄せている。ややもすれば泥臭いとも思えるこれらの風習や文化には、私たち自身も気づいていないDNAが眠っている。WOWの作品は長い時間を越えて受け継がれてきた“何か”を見える・触れる形にしてくれる。最新のテクノロジーが忘れていたものを呼び覚ます、その振れ幅も楽しめる展覧会だ。
2017年に山形県で開催された作品展『POPPO』。東北の郷土玩具をモチーフに、インタラクティブな映像作品などを発表した。
画面をタッチすると木工ろくろが体験できるインタラクティブ作品。かわいいこけし作りに挑戦しよう。
WOWが手がけたテレビ番組「NEWS ZERO」のオープニング。
浅井宣通(WOW)の呼びかけにより、TOKYO、ダンスユニットAyaBambi、東京大学石川渡辺研究室とのコラボレーションから誕生したリアルタイムトラッキング&フェイスプロジェクションマッピング作品『INORI -PRAYER-』。

『WOW Visual Design Studio ─WOWが動かす世界─』

〈スパイラル〉

東京都港区南青山5-6-23
TEL 03 5459 1100(ワウ)。〜4月15日。会期中無休。11時〜20時。3階のスペースのみ、入場料800円。