ART
アース・マターズ | STOCKHOLM
March 26, 2015 | Art | a wall newspaper | text_ Ikko Yokoyama
「地球は傷つき、枯渇している」と直球メッセージで幕を開けるのは、ファッション/デザイン界のオラクル、リー・エデルコートがキュレーションした『アース・マターズ』展。その名の通り、デザインやクラフトを通じて、素材のあり方や起源、製造方法を問いかけ、自然回帰へと向かう詩的かつポリティカルな作品が集まる。
2014年の急な他界まで、海辺に流れ着いたプラスチックのゴミから作り続けたヨーガン レールのランプや、魚の皮や溶岩、昔ながらの技法で作られている炭を用いたフォルマファンタズマ、ファッションで世界の歪みを叫ぶ、ヴィヴィアン・ウェストウッドと川西遼平など、力のこもった作品群が、ストックホルム郊外にある美しい海の絶景を望む美術館に置かれることにより、そのメッセージがより増幅されている。
38名のアーティストやデザイナーが38様に描いた作品は、地球環境をこのまま酷使してはならないという同一の意志に貫かれている。
38名のアーティストやデザイナーが38様に描いた作品は、地球環境をこのまま酷使してはならないという同一の意志に貫かれている。
〈Artipelag〉
Artipelagstigen 1, 134 40 Gustavsberg, Stockholm TEL 46 8 570 130 00。〜5月3日。11時〜16時(土・日、4月2日〜6日は〜17時)。月曜休。200スウェーデン・クローナ。公式サイト