「アート・バーゼル・マイアミ」で見つけた2018年のアーティスト、勝手にベスト10! | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

「アート・バーゼル・マイアミ」で見つけた2018年のアーティスト、勝手にベスト10!

毎年恒例、全米最大のアートフェア〈アート・バーゼル・マイアミ〉が12月7日〜10日に催された。約200ものギャラリーが世界中から集結する本会場をはじめ、街全体が展示やイベントで盛り上がる。今年のハイライトをご紹介!

新たなブティックをデザイン・ディストリクトに開いたのは、プラダ。カーステン・ヘラーが手がけた〈プラダ・ダブル・クラブ〉が、プラダが開くエクスクルーシブなパーティの会場となった。モノクロームな密室と、色彩あふれる屋外空間という対極の世界を隣り合わせで味わうという試みだ。

4. カーステン・ヘラー(Carsten Höller)

ベルギー出身、ストックホルム在住。巨大なキノコがさかさに吊られた空間や、メリーゴーランドやフライングマシーンといった体験型のアートで知られる。1998年から制作している巨大滑り台は代表作の一つ。ロンドンのテート・モダンやNYのニューミュージアム等で展示された。
「The Double Club」。期間中、アート地区であるウィンウッド・ディストリクトに出現したポップアップ・クラブ。元は1920年代の映画スタジオだった建物だ。ヘラーはホワイトネオンを用いた100%モノクロな密室クラブと、ヤシの木が生い茂る緑豊かなガーデンに囲まれた原色の屋外クラブを出現させた。夜な夜な、プラダVIPパーティの舞台に。
また、ロエベの店舗では今年3回目となる「チャンス・エンカウンターズ」展が。クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソンによるキュレーションが光る、アートとクラフトの展覧会である。

5. サラ・フリン(Sara Flynn)

アイルランド出身の陶芸家。2017年の第一回ロエベ・クラフト・プライズでファイナリストに選ばれた。フリン作品のほか、20世紀前半に活躍したスリランカの写真家ライオネル・ウェンドの作品が壁を飾り、頭上にはリチャード・スミスによるキャンバス地の作品『Shuttle』(1975)が軽やかに舞う。
18世紀にポルトガルで建てられた穀物倉の上に、フォルム・色合いともに複雑で繊細なフリンの陶芸作品が。〈LOEWE Miami Design District〉
110 NE 39th St., Miami
。入場無料。『チャンス・エンカウンターズ展Ⅲ』は2018年2月4日まで。
この時期アート一色に彩られるマイアミを訪れるのは、アートコレクターばかりではない。明るい南国の地で、のびのびとアート三昧。その魅力に惹かれ、北米はもちろん中南米やヨーロッパから多くの旅行者が訪れる。

6. Ernesto Neto(アーネスト・ネト)

ブラジル出身。伸縮性のある素材を用いた作品を特徴とする造形作家。各国の美術館で活躍し、金沢21世紀美術館ほか日本でも精力的に活動。ヴェネチア・ビエンナーレ2001年ではブラジル館代表に。
「he sky is the anatomy of my body, heliuntree」(2017)。バイエラー財団のために制作。綿糸を指で編んだこの作品は、来館者は実際に触ってもらうのを目的としている。2018年夏には巨大バージョンとなり、チューリッヒ中央駅の公共アートでお披露目される予定だ。

7. Jaume Plenza(ジャウメ・プレンサ)

バルセロナ出身。代表作にはシカゴ・ミレニアムパーク内の、人の口から噴水が湧くように見える巨大作品『クラウン・ファウンテン』(2004)など。なおヘルツォーク&ド・ムーロンが設計を手がけたマイアミのペレズ美術館には、少女の顔をかたどった大型彫刻『Looking Into My Dreams, Awilda 』(2017)が屋外展示されている。
「Sappho X」(2017)。Richard Grayギャラリーにて。人の頭部をモチーフにした作風で知られる造形作家による、ステンレス鋼の作品だ。

8. El Anatsui(エル・アナツイ)

ガーナ生まれ。アフリカの伝統的なイメージを、大胆な手法で打ち出す作家。1975年にナイジェリアに拠点を移し、1980年代から展覧会に精力的に出展、国際的な評価を得る。2015年、ヴェネツィア・ビエンナーレで栄誉金獅子賞を、また2017年には高松宮記念文化賞を受賞。
「Blood of Sweat」(2015)。ガーナの伝統織物を思わせるメタルワークだが、実は廃材でできている。素材はソーダ缶のプルタブ、そして銅線。アート・バゼルのKewenigギャラリーにて。

9. Ryan Gander(ライアン・ガンダー)

イギリス出身。2000年代初頭からドクメンタなど展覧会に参加。アート作品や日常生活の中で出会う出来事を題材に、オブジェや絵画、インスタレーションや写真などを手がける、既存の枠にはまらない作家。2017年には大阪の国立国際美術館で『この翼は飛ぶためのものではない』展を開催。
「ブリザード後の、ひっくり返ったコルビジュエ・チェア」(2017)。コンセプチュアル・アーティストのガンダーによる、フェイクの雪が降り積もったイス。アート・バゼル、Lissonギャラリーにて。

10. Iza Genzken(イザ・ゲンツケン)

ドイツ出身。ドイツを代表する彫刻家の一人。NYでは2014年にMoMAで大回顧展を開催。六本木ヒルズの66プラザにそびえる『薔薇』も彼女の作品だ。
「無題」(2017)。ゲンツケンの作品にしばしば登場する、エジプト王妃ネフェルティティの胸像。シリーズ最新作。アート・バゼル、David Zwirnerギャラリーにて。

『アート・バーゼル』

1970年から続く世界最大のアートフェア。年に3回、スイスのバーゼル、フロリダ州マイアミ、香港で開催される。次回は2018年3月29日〜31日、香港にて。

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