イサム・ノグチを読み解く展覧会へ。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

イサム・ノグチを読み解く展覧会へ。

大分県立美術館で、開催中の『20世紀の総合芸術家イサム・ノグチ―彫刻から身体・庭へ―』展。大分県立美術館館長でイサム・ノグチ日本財団学芸顧問、武蔵野美術大学芸術文化学科教授の新見隆が解説する。

展覧会は3部構成だ。第1部は「身体との対話」。イサム・ノグチは10代後半から彫刻に取り組み、20代前半にパリで彫刻家ブランクーシに師事する。ニューヨークに戻り手がけたのが肖像彫刻で、舞踏家マーサ・グラハムと共同で舞台装置を手がけた。1930年には北京を訪れ、篆刻、水墨画の巨匠として知られた斉白石に出会い、墨絵を学び、〈北京ドローイング〉と呼ばれる身体素描を残す。
イサム・ノグチ《北京ドローイング》(横たわる男)1930年/イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)(c) INFGM,NY/ARS-JASPAR. Photo by Kevin Noble.
「西洋彫刻にとって身体とは、ギリシア彫刻にみられるように、第一の風景であり、景色です。ノグチは《北京ドローイング》で、西洋的なデッサンではなくて、身体のなかの大動脈流のような、身体全体の循環を描きます。ここでノグチは、身体のアジア的な新しい捉え方を発見したといえます」
《スザンヌ・ジーグラー》1932年/イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)。(c) INFGM,NY/ARS-JASPAR.
真鍮とワイヤーで製作された初期の作品《とぎれかけた緊張における抽象》1928年/イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)。(c) INFGM,NY/ARS-JASPAR.左奥は北京ドローイングのひとつ、《スタンディング・ヌード・ユース》1930年/個人蔵。
舞台装置としての彫刻。舞踏家マーサ・グラハムとの協働は30年にわたり続く。イサム・ノグチ《マーサ・グラハムの舞台「ヘロディアド」》1944年 (c) INFGM,NY/ARS-JASPAR. Photo by Arnold Eagle.
《北京ドローイング》(座る男)1930年/イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)。(c) INFGM,NY/ARS-JASPAR.
相撲部屋を訪れた時の作品でモデルになった玉錦は後に32代の横綱となる力士。《玉錦》(力士)1931年/イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)。(c) INFGM,NY/ARS-JASPAR.
《化身》1947年/イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)。ブロンズ。ヒンドゥー教の神ビシュヌの具現化を示す化身から取られたもの。(c) INFGM,NY/ARS-JASPAR.Photo by Kevin Noble
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