奈良美智の“30年の歩みをたどる展覧会”に行ってみませんか? | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

奈良美智の“30年の歩みをたどる展覧会”に行ってみませんか?

愛知県の〈豊田市美術館〉で、奈良美智の展覧会が開催中だ。『奈良美智 for better or worse』と題された展覧会には、1987年から2017年までの奈良の代表的作品100点が揃う。国内外で美術館や個人にコレクションされているこれだけの作品が一堂に会するのはこれが最後かもしれないと言われる本展。その見どころを4つのキーワードからお届けします。

作品が掛けられた高さは子供の目の高さから見上げるものまでさまざま。(左から)《Missing in Action〜Girl Meets Boy〜 》(2005年)、《Twins I》(2005年)、《Twins II》(2005年)、《ハートに火をつけて》(2001年)。(c)Yoshitomo Nara  photo_Keizou Kioku
3. スペースによって異なる展示方法に注目。

美術館の3フロアを使った展示は、スペースによって展示方法も異なっている。初期作品から90年代の作品を中心とした1階は、ひとつの壁に2〜3点の作品がかけられ、作品の高さも子供の目線のものから、向き合うようなもの、仰ぎ見るものまでさまざまだ。薄暗い空間の中に作品がスポットライトによって浮かびあがる様子は、夜間に制作する奈良が一人で作品に対峙する姿を想像させる。
1階にはドローイングが集められた部屋も。こらちは設営ボードをそのまま使用。(c)Yoshitomo Nara  photo_Keisuke Fukamizu
2階の天井高のある部屋は夜を思わせる空間に。(左から)《Girl on the Boat》(1994年)、《Lonely Moon / Voyage of the Moon》(2006年)、奈良美智+graf《Voyage of the Moon(Resting Moon)/Voyage of the Moon》(2006年)。(c)Yoshitomo Nara photo_Keisuke Fukamizu
2階は、あえて自然光を排除し、夜のドームのような空間に。2006年にgrafと共同制作した小屋《Voyage of the Moon(Resting Moon)/Voyage of the Moon》や《Girl on the Boat》などの立体作品が、闇夜に出会った光のような暖かさを醸し出している。
3階の自然光が入る部屋では、壁に1点ずつ作品を展示。(左から)《Sprout the Ambassador》(2001年)、《Missing in Action》(1999年)。(c)Yoshitomo Nara photo_Keizou Kioku
そして最後となる3階は、2000年代に描かれた絵画作品を中心に構成。ひとつの壁に作品が1点ずつ架けられたゆったりした展示で、「じっくり作品に向き合ってほしい」という奈良の想いが伝わってくる。

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