ギャラリー内にカプセルホテルが登場。西野達よ、そこまでやるか! | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ギャラリー内にカプセルホテルが登場。西野達よ、そこまでやるか!

東京・六本木の〈21_21 DESIGN SIGHT〉で開催中の『「そこまでやるか」壮大なプロジェクト展』。昨年イタリアのイセオ湖で10万平方メートルの布に包まれた橋《フローティング・ピアーズ》で風景を一変させたクリストとジャンヌ=クロードを始め、その名に相応しい、スケールの壮大さ、膨大な手間暇、実現の困難なビッグプロジェクトが紹介されています。

西野達《カプセルホテル21》。ミッドタウンの広場側からの眺め。
西野達《カプセルホテル21》。安藤忠雄の建築とは相反する、チープな素材を敢えて選んで制作された。
西野達《カプセルホテル21》。ミッドタウンの広場側からの眺め。
西野達《カプセルホテル21》。安藤忠雄の建築とは相反する、チープな素材を敢えて選んで制作された。
世界中で公共物を使った作品を作り続けてきた西野は、日本は世界のどの国と比べてもプロジェクトを実現するのが困難だという。保健所や消防署等への許可申請が必要なのはもちろんだが、ひとつひとつ進める度に問題も起き、それをクリアしながら進める。今回、最後まで苦戦したのはシャワー室の排水の問題。ギリギリ前日に解決し、無事に内覧会の日を迎えた。会期直前まで実現できるかわからず、何度も諦めかけたという。それでも実現に漕ぎ着けられたのは、西野の熱い思いにほかならない。
西野達《カプセルホテル21》。カプセルホテルの内装は、西野がよく利用する単管で制作された。
「“あり得ない状況”を自分で見てみたい。これが作品を作る一番の理由ですね。六本木の一等地で、安藤忠雄の建築の研ぎ澄まされたシャープで美しいフォルムの中に、単管と発砲スチロールを使った、いかにもチープなカプセルホテルがあったら面白いじゃないですか」

実際にベッドに寝てみると、もちろん狭いが意外に心地よく、窓からはミッドタウンの木々が見える。いい景色だ。もちろん電気もつきコンセントもあり、テレビが見られるiPadまでついている。
西野達《カプセルホテル21》。意外と快適な室内だ。夜になるとまた風景が変わるのでぜひ体験を。
会期中は、7月14日(金)、28日(金)の2回にわけて、夜21時半〜翌8時半に、このカプセルホテルでの体験イベントを開催する。当日は作家によるトーク等も予定されている。予約などの詳細は公式サイトにて。