水のアートが気持ちいい! 『北アルプス国際芸術祭』スタートです。 | ページ 4 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

水のアートが気持ちいい! 『北アルプス国際芸術祭』スタートです。

今年も夏の芸術祭シーズンがやってきた! ひと足先に始まった『北アルプス国際芸術祭』はスケールの大きな山と水、アートとがたわむれる、格別に気持ちのいいアート・フェスティバル。さわやかな空と空気、ほとばしる水、夜の静かな闇とでリフレッシュできます。

YAMANBAガールズ《おこひるの記憶》。「おこひる」とは、農作業の合間に一休みするときに食べる軽食。郷土料理研究家の長嶌勇次氏の指導で生まれたメニューは、会期中の土・日・祝の13:00〜(繁忙期は11:30〜も)にいただける。1500円、要予約(090-4461-3863)。 photo_Tsuyoshi Hongo
YAMANBAガールズ《おこひるの記憶》で行われる民話の語りのパフォーマンス。 photo_Tsuyoshi Hongo
《おこひるの記憶》を担当するYAMANBAガールズ。地域の民話や素材を活かしたまちづくりに取り組んでいる。 photo_Tsuyoshi Hongo
『北アルプス国際芸術祭』には「食とアートの廻廊」というサブタイトルがついているだけあって、アートだけでなく食も充実している。海がなく、長い冬の間は野菜もとれないこの地では独特の調理法や加工法が発達した。寒い日に干して「凍る・溶ける」の繰り返しで旨味を凝縮させた「凍み大根」や「凍り餅」は煮物などに使われる。魚を干してからタレをつけて焼く「すずめ焼き」は骨ごとばりばりと食べられる香ばしさだ。湖の澄んだ水に育まれた淡水魚や、柔らかい霜降り肉が特徴の大町黒豚など、素材もいい。芸術祭期間中は限定特別メニューを出してくれる飲食店も。水と景色と食と、北アルプスの魅力を満喫して帰りたい。

36組のアーティストによる、“この場所ならでは”のアートを見に行こう。

青島左門《花咲く星に》。地上に、空中に、光る小さな花が咲き、浮かぶ。花の色によって違う色に光る。見上げるともう一つの星空が出現したような幻想的な光景に。小さな生命が飛び交うようにも見える。毎週金曜日・土曜日・祝前日の20:00〜21:30開催。 photo_Tsuyoshi Hongo
大平由香理《山の唄》。信濃に伝わる犀龍の伝説からヒントを得た、龍の胎内を通り抜けるようなインスタレーション。和紙を何枚も貼り合わせて作られている。作者は大町に現地滞在し、この作品を制作した。 photo_Tsuyoshi Hongo
布施知子《無限折りによる枯山水 鷹狩》。大町在住の作家。折り紙の技法で、一枚の平坦な紙から多彩な造形を生み出す。 photo_Tsuyoshi Hongo
布施知子《無限折りによる枯山水 鷹狩》。小さな紙で「試し折り」はするが、最後にどのようになるのかは完全には予測がつかないのだそう。「どこかに行き着くと信じて折り続ける修行僧のよう、と思うこともあります」(布施)。 photo_Tsuyoshi Hongo
淺井裕介《土の泉》。幅30メートル余り、高さ6〜9メートルの壁面に泥で描かれた絵。「大町の土は色相が豊か。赤と黒の強い色がすぐに見つかった」と淺井はいう。 photo_Tsuyoshi Hongo
淺井裕介《土の泉》。川には猿やリス、カモシカ、いろいろな動物がやってくる。その光景がヒントになっている。地元の人たちや他県からやってきたボランティアと一緒に制作した。「大きな生き物の中にさらに小さな生き物がいたりします。ちょっと頼りないところは子供が描いたところかも。そんなことを想像しながら見てほしい」 photo_Tsuyoshi Hongo
フェリーチェ・ヴァリーニ《集落のための楕円》。三世帯しか住んでいない集落に作られたアート。ある1点に立つと楕円がつながる。 photo_Tsuyoshi Hongo
フェリーチェ・ヴァリーニ《集落のための楕円》。黄色い線はこんなふうに立体に描かれている。景観を一変させるアート。 photo_Tsuyoshi Hongo
ニコライ・ポリスキー《バンブーウェーブ》。自然の素材で作品を作る作家が、初めての日本で見つけたのが八坂地区にある竹林。私たちには馴染みの深い竹素材が見たことのない姿になって現れる。
ニコライ・ポリスキー《バンブーウェーブ》。制作には竹の性質を熟知した地元の人々が協力。大竹を250本使って作られた。 photo_Tsuyoshi Hongo
高橋治希《北アルプス 高瀬川庭園》。床下を水路が流れる家でのインスタレーション。磁器でつくった、この地域で咲く花の表面には同じくこのエリアに生息する虫が描かれている。茎でできた渦巻きが水の流れを思わせる。
大岩オスカール《夢の部屋》。部屋全体がピンホールカメラになっていて、外の景色が上下逆さまに映る。部屋の中の家具も上下逆さま。街、田、山、雲と重なる信濃の景色からインスピレーションを得た作品。 photo_Tsuyoshi Hongo
《土の道・いのちの道》を制作中の栗田宏一。日本各地で採取した土を地図上に並べて、古代から海の塩が精製され、運ばれてきた道を示す。 photo_Tsuyoshi Hongo

北アルプス国際芸術祭2017〜信濃大町 食とアートの廻廊〜

〈長野県大町市各所〉 
信濃大町駅前など長野県大町市各所 TEL 0261 23 5500。〜7月30日。10時〜17時(一部異なる作品あり)。会期中無休。パスポート2,500円。公式サイト

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