ART
〈ロエベ〉マイアミ ディストリクト店でアート展を開催。
January 27, 2017 | Art, Fashion | casabrutus.com | text_ Mika Yoshida & David G. Imber
アートバーゼル・マイアミに集まったアート関係者たちの間で「見た?」「見た!」と話題となったのが、〈ロエベ〉の展示会『Chance Encounters II 』だ。
キュレーションを手がけたのは、ロエベのクリエイティブディレクター、ジョナサン・アンダーソン。彼がこよなく敬愛するイギリスの陶芸アーティスト、ジョン・ウォード(1938年〜)の器と、アイルランド出身ウィリアム・マキューン(1962〜2011年)の抽象画との対話を体験できる貴重な空間が、デザイン・ディストリクトの〈ロエベ〉で展開されている。
真っ白な店舗で存在感を放つのは、2年前にオープンした際にスペインから運び込まれた〈ホレオ〉。ガリシア地方で18世紀に建てられた石の穀倉庫だ。今回、その上に中国やペルシャ、エジプトの古い器に影響を受けたウォードの作品が並べられ、白い壁にはニュアンスのある陰影が印象的なマキューンのペインティングが連なっている。
真っ白な店舗で存在感を放つのは、2年前にオープンした際にスペインから運び込まれた〈ホレオ〉。ガリシア地方で18世紀に建てられた石の穀倉庫だ。今回、その上に中国やペルシャ、エジプトの古い器に影響を受けたウォードの作品が並べられ、白い壁にはニュアンスのある陰影が印象的なマキューンのペインティングが連なっている。
天上から静かに降り注ぐような音楽がかすかに流れる中、同店マネージャーのマリアーノ・ルンビ氏は「どこか教会堂のようでしょう?」と語る。その言葉通り、静謐でありつつ、そこにいるだけで力が穏やかにみなぎるアート空間だ。展示は3月31日まで。