青野尚子の「今週末見るべきアート」|エロティシズム溢れる「快楽の館」 | ページ 3 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

青野尚子の「今週末見るべきアート」|エロティシズム溢れる「快楽の館」

瀟洒な美術館が、エロティシズム溢れる写真で埋め尽くされている。原美術館で開かれている話題沸騰の篠山紀信展「快楽の館」で篠山紀信自身が語りました。

原美術館は1938年に渡辺仁の設計で建てられた、バウハウスやアールデコなどのスタイルを取り入れた邸宅だった。1980年代後半、磯崎新らによってカフェなどが増築され、その後も建築会社による改装を重ねて今日にいたる。 原美術館の建築 1938年竣工当時の原家邸宅外観/撮影者不詳
篠山は以前、磯崎新とともに世界中の名建築を訪ねて『建築行脚』(六耀社)という本をシリーズで出したことがある。磯崎は原美術館の改修にもかかわった。

「磯崎さんは前にガウディを見に行くときに僕を誘ってくれたんです。僕は当時ミノルタのカメラを使っていて、レンズもたくさん持っていたので磯崎さんもミノルタを買って、レンズを交換しながら撮ることになった。でも僕の撮る場所と磯崎さんの撮る場所は全然違うんです。それであるとき、磯崎さんと同じレンズで同じ場所に立ってファインダーをのぞいてみたらちっとも面白くない(笑)。でも、磯崎さんは建築の“軸”を見抜いてるんですね。僕は本能や直感で撮っている。磯崎さんが行くのはいい建築ばかりだった。いい建築というのは居心地がいいんです。入ったときに僕を気持ちよくさせてくれる。僕はこういう建築を色っぽい、エロいって言ってるんです。原美術館も色っぽいですね。こう言うと変態だ、って言われるけど、いい建築はそういうものを感じさせる」

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