青野尚子の「今週末見るべきアート」|金沢に出現した「西京国」って何ですか? | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

青野尚子の「今週末見るべきアート」|金沢に出現した「西京国」って何ですか?

“芸術を愛する人々が住む国”、「西京国」が〈金沢21世紀美術館〉にやってきた! 国民は3人、大統領は日替わり、という変わった国だ。国と一緒に金沢にやってきた3人の国民のうち、アーティストの小沢剛とギムホンソックに聞きました。

大統領は日替わりだそうですが、これはどういうこと? 省庁とかあるんですか?

「3人の中で、今日は僕が、次の日はギムホンソックが、というように毎日交代すればいいかな、と思って。○○省とかはありますよ。書いてはないけど、あるはず」

西京国の人が守るべき決まりってあるんですか?

「前にホンソックさんが作ってたよね?」と小沢が言うと、「なんか作ったような気もするけど覚えてない」とギムホンソックが応じる。ちょっと考えてから「思い出しました」と答えてくれた。

「他人を歓待すること、おもてなしをすることですね。単純に人を歓迎するだけでなく、自分とは違う考え方も受け入れ、接待することです」
大統領の執務室を再現したインスタレーション。西瓜は西京国のナショナル・フルーツなのだそう。
3人で活動することのメリットは?

「ひとりだと恥ずかしくてできない、と躊躇していたことができるようになります。罪悪感も三等分される。言葉のコミュニケーションは十分ではないですが、家族やスケッチなどを通じて意志が伝わる喜びがありますね。それぞれ育ってきた政治環境が違うから、集まることで世の中のいろいろな問題に対応できるのではないかと思います」(ギムホンソック)
会場入り口に並ぶ西京国の国旗は、裏が展示室の案内になっている。西京国に入国する人はこの旗を持って入ることができる。異国に来た気分が盛り上がります。デザインは大岡寛典。