ファッションをアートで表現。〈READYMADE〉デザイナー、細川雄太の初個展|石田潤のIn The Mode | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ファッションをアートで表現。〈READYMADE〉デザイナー、細川雄太の初個展|石田潤のIn The Mode

村上隆主宰の〈カイカイキキギャラリー〉で6月8日からスタートする〈レディメイド(READYMADE)〉、〈セント マイケル(©️SAINT MXXXXXX)〉デザイナーの細川雄太の初個展。アート作品に取り組むのは今回が初めてと言う細川が創り出したのは、「服のグラフィックをそのままアートに」落とし込んだ作品でした。

巨大作品のグラフィティは、下絵で試すことなく一気に書きあげたと言う。
3m×8mの大型作品では、下絵となる図版をマジックで濃淡をつけながら描いている。「濃淡をつけることで、絵がより立体的に、リアルになるんです」と細川は言うが、その濃淡もシルクスクリーンの版を重ねることでキャンバス上でも表した。絵柄の上に、グラフィティを施し作品は仕上げられたが、スプレー缶を用いるのも今回が初めてだと言う。

「服でよく用いるメッセージの言葉を描いています。サイズはキャンバスの方が圧倒的に大きいですが、服をデザインするのと同じスタンスで、絵柄や言葉のバランスや色の配置は考えました。でもグラフィティを完成させるのに2日間かかり、翌日歩けないぐらい筋肉痛になりました(笑)。絵を描くことは大変なんだなとつくづく思いました」
海洋に廃棄されたペットポトルのキャップでフレームを作ったアップサイクル作品《EASY CHAIR》。国内READYMADE正規取扱店にて順次発売中。
展示には立体作品も含まれ、〈セント マイケル〉の人気キャラクター「ベビー・ジーザス」を立体にしたものと、ピエール・ジャンヌレの名作椅子をイメージソースとしたもの。《EASY CHAIR》は、海洋汚染をテーマに、フレーム部分を海洋ごみであるペットボトルのキャップをリサイクルした素材で作っている。

「海に捨てられたペットボトルのキャップを溶かして板状に形成し、それを削ってフレームを作っています。緑が多い色合いになっていますが、それはおそらく日本のペットボトルはお茶が多いから。アメリカのもので作ればまた違う色になると思います」
ペットボトルのキャップを釜でゆっくり溶かし、成形し板状にしたものから削り出して作ったフレーム。
村上からアート制作の話を持ちかけられた際、まず思い浮かんだのが「アートってそもそも何だろう」との疑問だったと言う細川。

「作りながらも考え、まだ答えは見つかりませんが、ポイントは自分自身なのかと思いました。自分が見てきたもの、影響を受けてきたもの、それをテーマに作っています。僕は60年代や90年代の古着が好きで、その手法やスタイルをベースに服を作っているので、アートでも変えることなく、そのままキャンバスに置き換えました。これがアートなのかはたまたパロディなのかは、観る人がどう解釈するかなのだと思います」

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます

会員プログラム

登録者数12,000人突破!

建築家のアトリエ見学/名作家具プレゼント/限定メールマガジン…すべて無料。

建築家のアトリエ見学に、名作家具プレゼントも。

いますぐ登録!