ART
塩田千春、名和晃平の作品が十和田に! 十和田市現代美術館で初の常設展示入れ替え。
April 1, 2021 | Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
アートプロジェクト『Arts Towada』の10周年を記念して、〈十和田市現代美術館〉が初めて常設展示を入れ替える。選ばれたのは、ヴェネチア・ビエンナーレ日本代表も務めた塩田千春。さらに、名和晃平の作品も期間限定で公開される。
2008年の開館から、国内外のアートを発信してきた〈十和田市現代美術館〉。2010年には十和田のまち全体を美術館にするという大規模なアートプロジェクト『Arts Towada』が完成。昨年、10周年を迎えた。
そんな節目のタイミングで、同館として初の常設展示作品の入れ替え、展示室の改築、寄託された作品の展示が行われる。常設作品として新たに迎え入れられたのは、ベルリン在住の現代美術家、塩田千春の新作《水の記憶》だ。今回のために作られたこの作品のテーマは、まちの南西に位置する“十和田湖”。水面に浮かびながら記憶と時間を運んでいく船を、赤い糸で繋ぎとめているようなインスタレーションだ。赤い糸は血管や人々のつながりを連想させ、さらに塩田の制作テーマである「存在とは何か、生きているとはどういうことか」という問いも想起させる。
そんな節目のタイミングで、同館として初の常設展示作品の入れ替え、展示室の改築、寄託された作品の展示が行われる。常設作品として新たに迎え入れられたのは、ベルリン在住の現代美術家、塩田千春の新作《水の記憶》だ。今回のために作られたこの作品のテーマは、まちの南西に位置する“十和田湖”。水面に浮かびながら記憶と時間を運んでいく船を、赤い糸で繋ぎとめているようなインスタレーションだ。赤い糸は血管や人々のつながりを連想させ、さらに塩田の制作テーマである「存在とは何か、生きているとはどういうことか」という問いも想起させる。
さらに、美術館内に新たに作られた展示スペースでは、美術館に寄託された名和晃平の作品《PixCell-Deer#52》が期間限定で公開される。パソコンやスマホなどの画面を構成するpixel(画素)を通してしか事象を認識しない現代を表現した、名和を代表するシリーズの作品だ。
両作品は、4月1日より公開。さらに12月には、レアンドロ・エルリッヒの大型インスタレーション《建物−ブエノスアイレス》が常設作品として公開予定。この作品が常設として展示されるのは、世界でも初となる。さらなる盛り上がりを見せる〈十和田市現代美術館〉のこれからに、ますます目が離せない。
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