河鍋暁斎、その卓越した筆力は下絵にこそあり! | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

河鍋暁斎、その卓越した筆力は下絵にこそあり!

河鍋暁斎の筆遣いが感じられる下絵や画稿を展示する『河鍋暁斎の底力』展が、〈東京ステーションギャラリー〉にて11月28日〜2021年2月7日まで開催されます。

《鳥獣戯画 猫又と狸 下絵》制作年不詳〈河鍋暁斎記念美術館〉
このピースでは木の梢にぶら下がった鼠と、歌舞伎の舞台で用いられた差出し(面灯り)の蝋燭の炎が描かれている。暁斎は動物や妖怪たちを歌舞伎役者に見立てたのだ。暗い舞台の中で蝋燭の火が猫又の眼を怪しく照らし、白さと赤さを際立たせ緊張感を漂わせている。歌舞伎で複数の人間が暗闇で探り合う「だんまり」を思わせる表現だ。

本展の会期は2021年2月7日まで。
どきりとするリアルさ。今にも「うらめしや……」と聞こえてきそうだ。《幽霊図 下絵》制作年不詳〈河鍋暁斎記念美術館〉
暁斎は狩野派の粉本主義(=絵師の模写などの画像資料を写すこと)に親しんでいたため、一度見ればどんなポーズの姿でも描くことができたという。《遊君江口 宝暦時代 屛風十二枚之内 下絵》1883年〈河鍋暁斎記念美術館〉
席画と呼ばれる、客を前にして即興で描かれる絵も暁斎は多く残した。江戸から明治にかけて多くの客を集めた書画会は絵師たちが腕前を披露する場であり、暁斎も頻繁に行っていた。《松上一烏之図》1885年〈河鍋暁斎記念美術館〉
書画会の様子。下描きもなしにその場で完成させる「席画」は、絵師の実力を如実に表す。絵師の本当の力は案外席画の方に表れているのかもしれない。《書画展覧余興之図》1881年頃〈河鍋暁斎記念美術館〉(展示期間は1月2日~2月7日)

『河鍋暁斎の底力』

〈東京ステーションギャラリー〉
東京都千代田区丸の内 1-9-1。TEL 03 3212 2485。11月28日〜2021年2月7日。月曜、12月28日〜1月1日、1月12日休(1月11日、2月1日は開館)。10時〜18時 (金曜〜20時、入館は閉館30分前まで)。入館料1,200円(ローソンチケットにて販売)。

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