ART
南米を代表するデザイナーデュオ、カンパーナ兄弟の大回顧展。
October 1, 2020 | Art, Design | casabrutus.com | photo_Fernando Laszlo text_Kiyomi Yui
カンパーナ兄弟の回顧展『カンパーナ兄弟―35レボリューション』が、ブラジルの〈リオデジャネイロ近代美術館〉にて 2021年1月10日まで開催中。異次元の森のようなインスタレーションの中で、環境や社会と人間の関係性を再考させられる、没入型の展覧会です。
強いメッセージ性と大胆な造形で知られるブラジルのデザイナーデュオ、フェルディナンド&ウンベルト・カンパーナ兄弟の回顧展が、〈リオデジャネイロ近代美術館(MAM RIO)〉で開催されている。会期は2021年1月10日までの予定だ。
『カンパーナ兄弟−35レボリューションズ』と題した本展は、カンパーナ兄弟の35年に渡る製作活動の集大成とも言えるもので、同アーティストのデュオとしての個展では過去最大の規模になる。約1800㎡の展示スペースには、赤いロープの椅子《Vermelha Armchair》や、ぬいぐるみを敷き詰めた《KAWS Chair》、木材のスクラップで作った《Favela Armchair》など家具の代表作のほか、ラビリンスのような脚を持つ馬《Meu Circo》をはじめとする彫刻作品など合計70点以上が一堂に会した。
作品は、作風別や年代順ではなく感覚的に分類され、同展のためにデザインされた幻想的なインスタレーションの中に配置された。それぞれのセクションを仕切る藁の柱は、森のような雰囲気を醸し出し、自然や環境への関心を喚起している。これまでカンパーナ兄弟が主題としてきた環境への危惧や社会への批判、エキセントリックな素材、シュールレアリズム、クラフツマンシップと産業の融合や、ブラジルの文化と言った理念や意匠。同展は、それらを極めて挑発的な方法であますところなく表現した、没入型展覧会である。
『カンパーナ兄弟−35レボリューションズ』と題した本展は、カンパーナ兄弟の35年に渡る製作活動の集大成とも言えるもので、同アーティストのデュオとしての個展では過去最大の規模になる。約1800㎡の展示スペースには、赤いロープの椅子《Vermelha Armchair》や、ぬいぐるみを敷き詰めた《KAWS Chair》、木材のスクラップで作った《Favela Armchair》など家具の代表作のほか、ラビリンスのような脚を持つ馬《Meu Circo》をはじめとする彫刻作品など合計70点以上が一堂に会した。
作品は、作風別や年代順ではなく感覚的に分類され、同展のためにデザインされた幻想的なインスタレーションの中に配置された。それぞれのセクションを仕切る藁の柱は、森のような雰囲気を醸し出し、自然や環境への関心を喚起している。これまでカンパーナ兄弟が主題としてきた環境への危惧や社会への批判、エキセントリックな素材、シュールレアリズム、クラフツマンシップと産業の融合や、ブラジルの文化と言った理念や意匠。同展は、それらを極めて挑発的な方法であますところなく表現した、没入型展覧会である。
『campana brothers – 35 revolutions』
〈リオデジャネイロ近代美術館〉
av. infante dom henrique, 85, parque do flamengo, rio de janeiro, cep 20021-140. 〜2021年1月10日。10時〜17時。日曜、月曜休。