南米を代表するデザイナーデュオ、カンパーナ兄弟の大回顧展。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

南米を代表するデザイナーデュオ、カンパーナ兄弟の大回顧展。

カンパーナ兄弟の回顧展『カンパーナ兄弟―35レボリューション』が、ブラジルの〈リオデジャネイロ近代美術館〉にて 2021年1月10日まで開催中。異次元の森のようなインスタレーションの中で、環境や社会と人間の関係性を再考させられる、没入型の展覧会です。

家具や彫刻の作品を織り交ぜたインスタレーション。手前の動物は、セラミックの彫刻《Escultura Dora》。奥には黄色のアームチェア《Bulbo》の姿も。
中央は羊の皮とプラスチックが素材の《Raizes Chair》、その右にはステンレス製の《Fata Morgana Mirror》が吊るされている。
青いウールと木で作られた《Collana Rug》の向こうに広がる展示スペース。同展のキュレーションを手がけたのは、イタリアの芸術評論家フランチェスカ・アルファノ・ミリエッティ。
展示スペースを仕切っている柱状の茶色いオブジェは、ブラジルの椰子から作られた藁でできている。
真っ赤なソファは、皮とウールの《Bomboca Sofa》。写真奥にあるピンクのぬいぐるみを敷き詰めた《KAWS Chair》の手前には、キャンバスと皮でできた胴体に枝編みの脚がついた不思議な馬の彫刻《Meu Circo》が。
強いメッセージ性と大胆な造形で知られるブラジルのデザイナーデュオ、フェルディナンド&ウンベルト・カンパーナ兄弟の回顧展が、〈リオデジャネイロ近代美術館(MAM RIO)〉で開催されている。会期は2021年1月10日までの予定だ。

『カンパーナ兄弟−35レボリューションズ』と題した本展は、カンパーナ兄弟の35年に渡る製作活動の集大成とも言えるもので、同アーティストのデュオとしての個展では過去最大の規模になる。約1800㎡の展示スペースには、赤いロープの椅子《Vermelha Armchair》や、ぬいぐるみを敷き詰めた《KAWS Chair》、木材のスクラップで作った《Favela Armchair》など家具の代表作のほか、ラビリンスのような脚を持つ馬《Meu Circo》をはじめとする彫刻作品など合計70点以上が一堂に会した。

作品は、作風別や年代順ではなく感覚的に分類され、同展のためにデザインされた幻想的なインスタレーションの中に配置された。それぞれのセクションを仕切る藁の柱は、森のような雰囲気を醸し出し、自然や環境への関心を喚起している。これまでカンパーナ兄弟が主題としてきた環境への危惧や社会への批判、エキセントリックな素材、シュールレアリズム、クラフツマンシップと産業の融合や、ブラジルの文化と言った理念や意匠。同展は、それらを極めて挑発的な方法であますところなく表現した、没入型展覧会である。

『campana brothers – 35 revolutions』

〈リオデジャネイロ近代美術館〉
av. infante dom henrique, 85, parque do flamengo, rio de janeiro, cep 20021-140. 〜2021年1月10日。10時〜17時。日曜、月曜休。

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