無人島「猿島」で闇のアートを体験|青野尚子の今週末見るべきアート | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

無人島「猿島」で闇のアートを体験|青野尚子の今週末見るべきアート

東京湾に浮かぶ「猿島」でアート・イベント『Sense Island 感覚の島』が開催中! 夜の無人島で繰り広げられる“闇のアート”を見に行きませんか?

後藤映則《逸話》。トンネルの中、光で描かれた猿が浮かび上がる。
佐野文彦《磐座》。蓄光塗料でぼんやりと光る、現代の磐座(いわくら)。
後藤映則は「猿島と言いながら猿がいないので」ということで猿をモチーフにした作品をつくった。佐野文彦は猿島でもっとも高い所に、猿島で採った砂をコンクリートとともに型枠に流し込んで作ったオブジェを設置した。古代の岩舞台のようなオブジェには蓄光塗料が混ぜ込まれていて、昼間の紫外線を吸い込んで、かすかに光る。
ワイルドドッグス《島の声 光、音、塩、砂、海》。トンネルや広場に光と、木や砂を使ったオブジェが現れる。島内4カ所と、渡船内に作品が設置されている。
鮫島慧《度を超えたユーモア》。小屋をのぞき込むと謎めいたメッセージが書かれている。
鈴木康広は昔懐かしい回転遊具に夜、遊んでいる子どもたちの映像を投影する作品を展示している。「感覚にも残らない記憶が甦るような作品」と彼は言う。11月16日には、1日限定で《空気の人》を登場させる。ワイルドドッグスは台風で倒れた木や塩など、島にもともとあるもので作品をつくった。日本的な引き算の感覚によるアートだ。
菊池宏子《猿山の島》。太さの違うロープがぐるぐる巻きになっている。
一周して帰ってくると、行きに見た横須賀の夜景が少し違って見えてくる。いつもは意識しない感覚と筋肉を総動員して味わうアートが私たちの中の何かを変えてくれる。

『Sense Island 感覚の島』

〈猿島公園〉神奈川県横須賀市猿島1番。2019年11月3日〜12月1日。17時〜21時。料金は一般大人3,500円(往復乗船料、夜間乗船料、入園料、観覧料含む)。

青野尚子

あおのなおこ  ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に「新・美術空間散歩」(日東書院新社)、「背徳の西洋美術史」(池上英洋と共著、エムディエヌコーポレーション)、「美術でめぐる西洋史年表」(池上英洋と共著、新星出版社)。

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