神戸に潜む亡霊たちを探す芸術祭へ|青野尚子の今週末見るべきアート | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

神戸に潜む亡霊たちを探す芸術祭へ|青野尚子の今週末見るべきアート

特に変わったところもなさそうな街の中で、建物や部屋を丸ごとアートにした空間に潜入する。海の上から野外劇を見る。そんな超個性的なアート・プロジェクトが神戸で始まりました。かなり強烈な体験ができるアートです。

【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》のある「旧兵庫県立健康生活科学研究所」。この芸術祭の終了後、取り壊されることになっている。
第3留の《消えた現実》があるのはもともと衛生研究所だった建物。かつては食品や飲料水の検査、感染症についての研究や検査がされていたが使われなくなり、取り壊しが決まっている。その鉄筋コンクリートのがっしりした建物のワンフロアに到達すると、そこは何もかも真っ白に塗りつぶされている。
【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》。真っ白に塗りつぶされた空間。どこか偏執狂的なものを感じさせる。
【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》。残された家具や実験器具などが積み上げられている。
【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》。防水のため部屋じゅうにモザイクタイルが貼られた部屋。大きな流しもある。
【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》。ビルの屋上に出ると、なぜかカラフルな檻が出現。
【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》。真っ白に塗りつぶされた空間。どこか偏執狂的なものを感じさせる。
【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》。残された家具や実験器具などが積み上げられている。
【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》。防水のため部屋じゅうにモザイクタイルが貼られた部屋。大きな流しもある。
【第3留】グレゴール・シュナイダー《消えた現実》。ビルの屋上に出ると、なぜかカラフルな檻が出現。
過剰な清潔さ、クリーンさを求めるあまり、人の住めない環境になってしまった、そんなディストピア的な物語も想起させる。かと思うと、屋上にはいかにも楽しげな色合いで塗られた檻も。いったいここで何が行われていたのか、想像を巡らせてしまう。
【第4留】グレゴール・シュナイダー《条件付け》。水栓金具が取り外された浴室。
第4留《条件付け》は人工照明が無機質に照らし出す地下道だ。その一角にある目立たないドアを開けて進むと浴室が現れる。といっても金具の跡と照明しか残っていないから水は出ない。その先には奇妙な体験が待っている。