この秋、ゴッホが上野にやってくる! | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

この秋、ゴッホが上野にやってくる!

これまで何度も行われてきた国内のゴッホ展。その多くはゴッホの故郷、オランダの所蔵作品が中心となっていた。今回は10か国·地域の25か所から、これまで紹介されることが少なかった貴重な作品がやってくる。

フィンセント・ファン・ゴッホ《農婦の頭部》1885年4月 油彩・カンヴァス 46.4×35.3cm スコットランド・ナショナル・ギャラリー © National Galleries of Scotland, photography by A Reeve
父が亡くなったのち、弟のテオを頼ってパリへ向かったゴッホ。1886年、33歳のことだ。ここで印象派の先駆けと言われる画家、アドルフ・モンティセリの作品に出会い、強く感銘を受ける。ゴッホの鮮やかな色使いや厚塗りの筆致は、彼の影響だと言われる。そして、カミーユ・ピサロやエドガー・ドガ、ポール・ゴーギャンやジョルジュ・スーラなど、後にポスト印象派と呼ばれる画家たちと交流し、ともに制作を行った。その当時に描かれた作品として本展に登場するのが《タンギー爺さんの肖像》や《パリの屋根》などだ。
フィンセント・ファン・ゴッホ《タンギー爺さんの肖像》1887年1月 油彩・カンヴァス 45.5×34cm ニュ・カールスベア美術館 © Ny Carlsberg Glyptotek, Copenhagen Photo: Ole Haupt
ハーグ派と印象派。ともに、画家・ゴッホの形成に欠かせない出会いとなった。本展では約40点のゴッホ作品に加えて、ハーグ派を代表する画家であるアントン・マウフェ、マテイス・マリス、印象派を代表するセザンヌやモネらの作品を約30点、ゴッホがテオに手紙で率直に語った様々な言葉を交えながら、ゴッホが独自の画風にたどり着くまでの過程を掘り下げて紹介していく。
ポール・セザンヌ《オワーズ河岸の風景》1873-74年 油彩・カンヴァス 73.5×93.0cm モナコ王宮コレクション © Reprod. G. Moufflet/Archives du Palais de Monaco
クロード・モネ《クールブヴォワのセーヌ河岸》1878年 油彩・カンヴァス 50.5×61cm モナコ王宮コレクション © Reprod. G. Moufflet/Archives du Palais de Monaco
マテイス・マリス《出会い(仔ヤギ)》1865-66年頃 油彩・板 14.8×19.7cm ハーグ美術館 © Kunstmuseum Den Haag
ポール・セザンヌ《オワーズ河岸の風景》1873-74年 油彩・カンヴァス 73.5×93.0cm モナコ王宮コレクション © Reprod. G. Moufflet/Archives du Palais de Monaco
クロード・モネ《クールブヴォワのセーヌ河岸》1878年 油彩・カンヴァス 50.5×61cm モナコ王宮コレクション © Reprod. G. Moufflet/Archives du Palais de Monaco
マテイス・マリス《出会い(仔ヤギ)》1865-66年頃 油彩・板 14.8×19.7cm ハーグ美術館 © Kunstmuseum Den Haag
7年ぶりの来日となる《糸杉》をはじめ《麦畑》や《オリーヴを摘む人々》など、晩年のゴッホが重要なテーマとして取り組んでいた作品が集まる本展。サン=レミの精神療養院を退院する直前に描いた2点の《薔薇》のうちのひとつも登場する。生前は評価されることがほとんどなかったゴッホの才気ほとばしるような作品群を前に、あなたはどんな思いを抱くだろうか。
フィンセント・ファン・ゴッホ《麦畑》1888年6月 油彩・カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation
フィンセント・ファン・ゴッホ《アニエールのヴォワイエ・ダルジャンソン公園の入口》1887年春 油彩・カンヴァス 54.6×66.8cm イスラエル博物館 Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Elie Posner
フィンセント・ファン・ゴッホ《麦畑》1888年6月 油彩・カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation
フィンセント・ファン・ゴッホ《アニエールのヴォワイエ・ダルジャンソン公園の入口》1887年春 油彩・カンヴァス 54.6×66.8cm イスラエル博物館 Photo © The Israel Museum, Jerusalem by Elie Posner

〈上野の森美術館〉台東区上野公園1-2。10月11日〜 2020年1月13日。9時30分〜17時(金・土曜は20時まで)。12月31日、2020年1月1日休。一般1,800円。※同展は〈兵庫県立美術館〉に巡回予定(2020年1月25日〜3月29日)。