あの世界最小の美術館に「別館」ができました。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

あの世界最小の美術館に「別館」ができました。

マイラ・カルマンが、お母さんのクローゼットを忠実に「復刻」!? 本館の脇にオープンした、意外な別館とは。

とある週末、こんな告知がSNSで流れてきた。「今から、マイラが掃除しにやってきます」。トライベッカの路地裏に詰めかけたアート・デザインファンの前で、NYを代表するイラストレーターのマイラ・カルマンが、手際よく道路をサッサッサッ。

マイラ・カルマンさん、 お掃除ですか?

ホウキをつかみ、おもむろに道を掃き始めたのは、世界的に著名なイラストレーターのマイラ・カルマンだ。ここは「世界最小の美術館・別館」の前。お掃除もインスタレーションの一部!
このハプニングアートの現場となったのは、「世界最小の美術館」が新たにつくった「別館」前。「世界最小の美術館」とは、2012年のオープン当時、カーサでいち早く紹介した、NY考現学スポットだ。有名無名の人たちがいつのまにか収集してしまった、現代を映し出す鏡のような面白アイテムを展示する空間である。
世界最小と称するだけあって、「美術館」の全スペースはわずかタタミ2畳分(上写真)。元・貨物エレベーター内部にすべてが収まっていて、しかも週末しか開いていない上、場所がとにかくわかりにくい。にもかかわらずというか、だからこそ、この老朽エレベーターは何と今やNYベスト「裏」スポットの1つ。ケイト&アンディ・スペード夫妻をはじめ、アーティスティックな大人がよってたかって真剣に遊ぶこの空間に、海外からの旅行者もこぞって足を運ぶのだ。

本館と称するエレベーターが収まった古いビル。その数軒ほど先にある、同じくオンボロビルの老朽エレベーターが、このたび開館した別館だ。マイラ・カルマンはそのキュレーター。12年前に他界した母サラ・バーマンのクローゼットを、当時の所持品でそのまま復元した。戸棚やドアも「館長」でマイラの息子、アレックスが緻密に再現している。