吉田実香のNY通信|開かれたオークションハウス、新生サザビーズとは。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

吉田実香のNY通信|開かれたオークションハウス、新生サザビーズとは。

この夏、足を運びたいのがNYのサザビーズ。創立1744年、伝統ある英国オークションハウスが重松象平+OMA NYの設計により、巨大かつ洗練されたアート体験空間へと進化した。

エントランスからまっすぐ奥へと進んだ先に、このギャラリーが。
床の素材や色が先ほどの部屋とは異なっている点に注目。クオリティの高い材質が生み出す様々な雰囲気が、置かれた美術品と響き合う。
新たな社屋での初イブニング・セールは大成功を収めた。印象派ではクロード・モネの油絵《積みわら》が1億1,070万ドル(約121億1,500万円)で落札。印象派の作品として過去最高額を記録する。また現代アートでも、フランシス・ベーコンの《叫ぶ教皇の頭部のための習作》が、予想落札価格2,000万~3,000万ドル(約22億~33億円)をはるかに上回る5038万ドル(約55億円)で落札された。

こうした世界の至宝も、プレビューの時期に間近で観ることができる。保護用ガラスやケース、防護柵もない。美術品にはそれぞれ予想落札価格が添えてある。ちなみにサザビーズでは春・秋の大きなオークションのほか、年間を通じて小規模のオークションが催されている。取り扱うのは印象派や現代アート、写真やアンティークにアフリカンアート、ジュエリー、家具などそのカテゴリーは実に50を超えるという。
まるで外界とつながり合うかのよう。美術品はプレビュー用に展示されるため、しばしば入れ替わる。道行く人も、アートやその気配を垣間見ることができるのだ。
一年365日、誰でも訪れることのできるサザビーズNY。40ものギャラリーを巡りながら、たっぷり半日アート三昧できそうだ。さらにはカフェ〈サンタンブルース〉でランチやコーヒーを味わったり、サザビーズのワインショップでワインを選ぶという楽しみも。近々、ワインバーもオープン予定。アッパーイーストのダイナミックな最新・文化震源地、まずは一度体験されたい。

〈Sotheby's New York〉

1334 York Ave., New York TEL (1)212 606 7000。10時(日13時)~17時。無休。入館無料。

吉田実香

よしだみか  ライター/翻訳家。ライター/インタビュアーのパートナー、デイヴィッド・G・インバーとのユニットでNYを拠点に取材執筆。『Tokyolife』(Rizzoli)共著、『SUPPOSE DESIGN OFFICE』(FRAME)英文執筆、『たいせつなきみ』(マイラ・カルマン 創元社)翻訳。

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