オピーのアトリエに潜入! 貴重なアートコレクションも。
『カーサ ブルータス』2019年8月号より
〈東京オペラシティ アートギャラリー〉で個展を開催中のジュリアン・オピー。展覧会準備に追われるロンドンのアトリエを直撃し、話を聞いてきました。貴重なアートコレクションも公開します!
いよいよ最上階、オピーのパーソナルなフロアに足を進めた。司令塔となるデスク、それを取り囲むようにインスピレーション源となるコレクションが飾られている。古代エジプトのレリーフやハヤブサのミイラ、ローマ時代の兵士のヘルメット、アメリカ先住民による馬の絵などなど。一見、現代的なオピーの作品との共通項はなさそうで、実は多くの接点があることが見えてくる。
「私の作品に隠れたメッセージや特別な目的はありません。ただその時のリアリティーを切り取って作品にしているだけです。携帯を見ている人、ナイキのロゴが入った服、そんな絵も振り返れば歴史的風景になります。興味が向くままに“今”を追求しています」
そんなオピーが東京の展覧会で新たに挑戦するのが「音楽」だ。
「以前、会場を視察した際、展示空間に写真を撮るスマホ音が充満しているのが気になって。音もキュレートしたいと思いました。これまでミュージシャンとのコラボはありますが、今回は自分で作っています」。聴かせてくれたのは癒される楽曲。鳥のさえずりを元にコンピュータで創作し、ピアノ音で再生しているものだ。基本、ビジュアル作品と手法は同じだとオピーは言う。
会場では平面、立体、デジタルと各タイプの作品が、この音楽とともに楽しめるとのこと。オピー本人の輪郭を使った作品も「どこかにある」ということで、想像力を膨らませて鑑賞してみたい。
そんなオピーが東京の展覧会で新たに挑戦するのが「音楽」だ。
「以前、会場を視察した際、展示空間に写真を撮るスマホ音が充満しているのが気になって。音もキュレートしたいと思いました。これまでミュージシャンとのコラボはありますが、今回は自分で作っています」。聴かせてくれたのは癒される楽曲。鳥のさえずりを元にコンピュータで創作し、ピアノ音で再生しているものだ。基本、ビジュアル作品と手法は同じだとオピーは言う。
会場では平面、立体、デジタルと各タイプの作品が、この音楽とともに楽しめるとのこと。オピー本人の輪郭を使った作品も「どこかにある」ということで、想像力を膨らませて鑑賞してみたい。
『ジュリアン・オピー』
〈東京オペラシティ アートギャラリー〉東京都新宿区西新宿3-20-2。TEL03 5777 8600。7月10日〜9月23日。月曜、8月4日休。11時〜19時(金曜、土曜〜20時)。1,200円。
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ジュリアン・オピー Julian Opie
1958年ロンドン生まれ。ゴールドスミスカレッジ卒。太い線や点だけで表現する人物画で知られるイギリスを代表する現代アーティスト。