ジブリで活躍したアニメーション監督、高畑勲。初の回顧展がスタート。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ジブリで活躍したアニメーション監督、高畑勲。初の回顧展がスタート。

2013年『かぐや姫の物語』を遺作に、2018年、惜しまれつつ逝去したアニメーション監督、高畑勲の回顧展が現在〈東京国立近代美術館〉で開催中だ。

『平成狸合戦ぽんぽこ』セル付き背景画 。 (c) 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
『平成狸合戦ぽんぽこ』レイアウト画 。 (c) 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
『平成狸合戦ぽんぽこ』イメージボード。  (c) 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
『平成狸合戦ぽんぽこ』セル付き背景画 。 (c) 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
『平成狸合戦ぽんぽこ』レイアウト画 。 (c) 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
『平成狸合戦ぽんぽこ』イメージボード。  (c) 1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
80年代に入ると『じゃりン子チエ』や『セロ弾きのゴーシュ』など、日本の風土や庶民のリアルな生活に基づいた作品を制作。85年にはスタジオジブリの設立に参画し、88年、戦時中の人々をリアルに描いた『火垂るの墓』のヒットは社会現象となった。その後も『おもひでぽろぽろ』や「平成狸合戦ぽんぽこ』など、日本の里山を背景に歴史をふまえた現代日本の姿を描く。遺作となった『かぐや姫の物語』では、デジタル技術を駆使した水彩画風イラストのダイナミックな表現が、観るものの心を強く揺さぶり賞賛を浴びた。

本展では、初公開となる高畑の制作ノートや絵コンテなどを含む1000点以上の作品・資料を通し、高畑の演出に焦点をあてて紹介する。
奈良美智《鳥への挨拶》2006年(部分) ©YOSHITOMO NARA 2006
奈良美智《鳥への挨拶》2006年(部分) ©YOSHITOMO NARA 2006
奈良美智《鳥への挨拶》2006年(部分) ©YOSHITOMO NARA 2006
奈良美智《鳥への挨拶》2006年(部分) ©YOSHITOMO NARA 2006
またフランスの詩人、ジャック・プレヴェールの詩を高畑が翻訳し奈良美智が挿絵を描いた詩画集『鳥への挨拶』(ぴあ、2006年)から、奈良が出力した色校用紙にドローイングを加えたオリジナル作品《鳥への挨拶》24点も展示する。
高畑勲 1935年三重県で生まれ、岡山県で育つ。1959 年東京大学仏文科を卒業。 同年東映動画(現・東映アニメーション)に入社。1968 年、劇場用長編初演出『太陽の王子 ホルスの大冒険』完成。1974 年テレビシリーズ『アルプスの少女ハイジ』全話演出。1976 年 テレビ『母をたずねて三千里』、1979 年テレビ『赤毛のアン』 全話演出。 1981 年公開の映画『じゃりン子チエ』、 1982 年公開の映画『セロ弾きのゴーシュ』を監督。1984 年公開、宮崎駿の『風の谷のナウシカ』ではプロデューサーを務めた。1985 年スタジオジブリ設立に参画。自ら脚本・監督を担当した映画作品に『火垂るの墓』(1988)、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦 ぽんぽこ』(1994)、『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)、『かぐや姫の物語』(2013)。著作に『映画を作りながら考えたこと』(1984)、 『十二世紀のアニメーション』(1999)、『アニメーション、折にふれて』(2013)など多数。

『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation』

〈東京国立近代美術館〉
東京都千代田区北の丸公園3-1 1階 企画展ギャラリー TEL 03 5777 8600。〜10月6日。10時〜17時(金・土〜21時)。月曜(ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)、7月16日、8月13日、9月17日、9月24日休。