【独占インタビュー】新素材研究所が初の会場構成。カルティエ大展覧会、今秋開催! | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

【独占インタビュー】新素材研究所が初の会場構成。カルティエ大展覧会、今秋開催!

杉本博司と榊田倫之が主宰する新素材研究所(以下、新素研)が今秋、初めて本格的な展覧会の会場構成を担当することになった。コラボの相手は世界的ジュエラー〈カルティエ〉だ。杉本の現代美術作家としての特色と、「旧素材こそ最も新しい」という新素研のコンセプトを軸に目下準備中のプランの一片を、いち早く独占キャッチしました!

川島織物セルコンと共同開発のファブリックによる光の柱の表現。
ジュエリーと組み合わせる什器の一部。
Q 具体的にはどんな演出をされていますか?

まずは新素研初の試みとして、川島織物セルコンと共同開発したファブリックを使います。プロローグの「時の間」では、日本古来の「羅(ら)」という複雑な組織構造を持つ布を参考に製作した布を高さ8メートルの天井から筒状に垂らし、天井からスポットを当てて光の柱を作ります。12本の光柱の下には、ミステリークロックを含む時計作品を展示します。暗い地底の洞窟に天上から光が差し込むようなイメージです。そのほか新素研がこれまでの建築で使ってきたおなじみの素材である木・石・光学ガラスも数多く登場します。

Q ジュエリーを展示する什器にもこだわりがあるとか?

什器やトルソーはすべて、作品の形状に合わせて一点一点製作します。素材は屋久杉や神代杉、神代欅、イサム・ノグチが好んで彫刻に使った伊達冠石(だてかんむりいし)などです。古墳から出土する車輪石の形を模して、京都の仏師に彫らせたトルソーもあります。車輪石はもともと古墳の埋葬者の手にはめられた腕輪でしたからね。今、我々の事務所にはそうした石や木がゴロゴロしていて、まるでブランクーシのアトリエみたいですよ(笑)。先日ジュネーヴに、展示予定の150点の現物を見に行き、我々の作ったモックアップに合うかどうか確認してきました。値段のつけられないピースは我々も触わることができないので、専門家の手によってトルソーに置いてもらいました。残りの作品は個人蔵から出る予定ですが、まだサイズ未確認のものもあり、最後まで什器が間に合うかどうか、やや不安ですが、最大限の努力をしています。

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