ART
空間アートの名手、ラング/ボーマンの新作がパリの老舗デパートに登場!
June 5, 2019 | Art | casabrutus.com | text_Chiyo Sagae
公共空間に突如現れる空間アートの名手ラング/ボーマンによる新作《Beautiful Tube #6》がパリの老舗デパート〈ギャラリー・ラファイエット〉内のギャラリー空間に登場。作品鑑賞のためにトンネルに入ると……。そこで待ち受けるものは !?
これまで、パリの美術館〈パレ・ド・トーキョー〉の屋上に実際に宿泊できるワンルームホテル《エヴァーランド》や、建物の窓や扉から侵入した空気チューブが外に飛び出し、また侵入する《confort/コンフォルト》シリーズなど、都市の公共空間に奇想天外な作品を出現させてきたスイス人アーティスト、サビア・ラングとダニエル・ボーマン。作品空間に身を置くことで、それぞれの “場” に新たな視点を投げかける作品を得意とする。
今回の “場” は、パリの老舗デパート〈ギャラリー・ラファイエット〉本館1階の現代アートギャラリー。白い壁で囲まれた会場に現れたのは、黒く、巨大なボックス。
ジグザグに折れ曲りながら続く窓のない渡り廊下のような外観と、黒く塗られた出入り口は、その先に続く長い暗闇を連想させる。だが、実際に足を踏み入れてみると、色鮮やかな幾何学模様が床、壁、天井を覆うカラフルな長いトンネルになっている。
彼らは、〈ギャラリー・ラファイエット〉のシンボルであるガラスと鉄でできた丸天井、クーポールから華やかな幾何学模様を発想し、それを対称的な黒いボックスで覆い隠した。
人口密度も高く、消費文化の様々な仕掛けが密集するデパート空間の内部に、静寂と、閉所であるがゆえにもたらされる幸福な気分を感じてもらえたら、とカラフルで小さなトンネル空間《Beautiful Tube #6》をつくったと言う。中に侵入して、老舗デパートの歴史や真髄を体感してもらおうという試みだ。
ジグザグに折れ曲りながら続く窓のない渡り廊下のような外観と、黒く塗られた出入り口は、その先に続く長い暗闇を連想させる。だが、実際に足を踏み入れてみると、色鮮やかな幾何学模様が床、壁、天井を覆うカラフルな長いトンネルになっている。
彼らは、〈ギャラリー・ラファイエット〉のシンボルであるガラスと鉄でできた丸天井、クーポールから華やかな幾何学模様を発想し、それを対称的な黒いボックスで覆い隠した。
人口密度も高く、消費文化の様々な仕掛けが密集するデパート空間の内部に、静寂と、閉所であるがゆえにもたらされる幸福な気分を感じてもらえたら、とカラフルで小さなトンネル空間《Beautiful Tube #6》をつくったと言う。中に侵入して、老舗デパートの歴史や真髄を体感してもらおうという試みだ。
『ラング/ボーマン展』
〈ギャラリー・デ・ギャラリー〉
Galeries Lafayette Haussmann 1階 40 Bd. Haussmann 75009 Paris。~6月9日。11時~19時。月曜休み。入館無料。