井上雄彦×鳥居徳敏「ガウディを語る」 | 後編 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

井上雄彦×鳥居徳敏「ガウディを語る」 | 後編

『特別展 ガウディ×井上雄彦』最後の巡回地〈せんだいメディアテーク〉にて、6月20日に漫画家・井上雄彦と本展監修者・鳥居徳敏教授(神奈川大学)の特別対談が開催。ガウディ建築から井上さんの創作にまつわる話まで、約1時間たっぷりと繰り広げられました。その後編をお届けいたします。

最後の葬列

『特別展 ガウディ×井上雄彦』仙台展より。photo_Tetsuya Ito
鳥居 僕が聞きたかったことは、会場の最後の出口の下に人間の行列がずらーって描いてあるんです。なぜ、あれを描く気になったんですか?

井上 まだ見ていない方のために、ネタバレしないようにちょっとだけ言いますと、ずっと描きたかった絵なんですよ。あの表現はずっと温めてきたんだけど、これまでの会場ではちょっと入らないという感じでやめてきたんですね。で、この5会場目の仙台でスペースがあったと。それを思い出すまではどうするか悩んだんですけど。あの意味は……意味は言っちゃダメか (笑) 。
『特別展 ガウディ×井上雄彦』仙台展より。photo_Tetsuya Ito
井上 まぁ、今回、生と死というものを描きたかったので、その死のほうですね。展覧会はガウディの一生を辿るような構成にもなっているんですけど、その最期のガウディの亡くなるときはどういうものだったのか。ガウディ自身は最期は乞食のような身なりをしていたので、路面電車に跳ねられてもガウディと気づかれるまでにずいぶん時間がかかったりしたけど、その一方で、バルセロナの人たちはガウディのしてきた仕事をどう見てきたのか。それを僕はすごく描きたかったのです。

鳥居 時間はどのくらいかかったんですか?

井上 あれはもう開幕の前日の夜だったんですけど、ここまでに終わらなければいけないっていうその最後の2時間くらいですかね。まぁ、マンガの締め切りで鍛えられてますので…… (笑) 。

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特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-

〈せんだいメディアテーク 6階ギャラリー〉
宮城県仙台市青葉区春日町2-1 TEL 022 713 3171。~7月12日。10時~18時(金・土は〜19時)。入場料1,300円。公式サイト

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