ヤコブセンの名作ホテルが58年ぶりの大リニューアル! | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ヤコブセンの名作ホテルが58年ぶりの大リニューアル!

『カーサ ブルータス』2018年5月号より

スペース・コペンハーゲンが、ヤコブセンの名作ホテルを次世代につなげる空間へと変貌させました。

1階の〈カフェ・ロイヤル〉のローファー・ラウンジチェアを新たにデザイン。
グリーンが基調だった廊下は白とグレーに。
Q SASホテルについてどんなイメージを抱いていましたか?
建築学科の学生の頃、よく見学に来ましたが、タイムレスな美しさに魅力を感じていました。

Q このホテルの最大の魅力は?
市内中心部ではレアな高層建築だということ。鏡を多用したのは、窓からの風景が天候や時間帯によって変化する様子が、窓辺に寄らなくても見えるからです。

Q リニューアルのデザインを依頼されたときに感じたことは?
プレッシャーもありましたが、ホテルのアーカイブを調べるうち、ディテールにこだわったヤコブセンのデザインアプローチに私たちとの共通性を見いだし、チャレンジへの意欲が湧きました。
The Poul Kjærholm Inspired Signature Suite ブラックレザーの印象が強いケアホルムの椅子にブラウンやグレーを使い、くつろぎを演出。自然を愛したケアホルムへのオマージュとして、麻のラグが敷かれている。
The Cecilie Manz Inspired Signature Suite セシリエ・マンツが手がけるピュアでシンプル、女性的な部屋。白木の床、ピンクのドロップチェア、壁の鏡の配置、コラージュなど、旬のデザイナーの世界観に浸れる。
The Arne Jacobsen Inspired Signature Suite ヤコブセンのデザインをインハウスデザイナーが旬の色使いに。エッグはライトブラウンのレザー、ソファにはクヴァドラのラフ・シモンズを張り、仕切りはダークに。
Q 今回の改装で目指したのは?
オープンで親しみやすい空気感です。例えば、ロビーはエッグや温かみのある色合いの家具で、アクセスしやすくしました。

Q ヤコブセンのデザインに、どのような手を加えたのですか?
オリジナルを残したのは、大理石のフロアと壁。螺旋階段、客室の窓など。ロビー、カフェには、新たにデザインした《ローファー・ラウンジチェア》、そして客室に《アモーレ・ミラー》を使いました。階段の手すりは、アーカイブを参考にレザーを張り、階段の頭上に円形照明を設置しました。

Q デザイナーとしてのヤコブセンについて、どう思われますか?
分業化が進んだ現代では、ヤコブセンのようにトータルで手がけるのは難しいですが、物作りのプロセスや「グリーン&オーガニックフォルム」にこだわる点などに共感を覚えます。

スペース・コペンハーゲン 

シーネ・ビンスリウ・ヘンリクセン(左)とピーター・ブンゴー・ルッツォー(右)により、2005年に設立。レストランやホテルの内装から、家具デザインまで、幅広く活躍する。日本でのプロジェクトも進行中だ。公式サイト

〈Radisson Collection Royal Hotel, Copenhagen〉

Hammerichsgade 1, Copenhagen TEL(45)3342 6000。全260室。1,195デンマーククローネ〜。
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