速報:2017年プリツカー賞は〈RCR アーキテクツ〉のラファエル・アランダ、 カルメ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタ。史上初の3名同時受賞! | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

速報:2017年プリツカー賞は〈RCR アーキテクツ〉のラファエル・アランダ、 カルメ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタ。史上初の3名同時受賞!

建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー建築賞。今年はスペインの〈RCR アーキテクツ〉のラファエル・アランダ、 カルメ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタに決まりました。日本一速い詳報をお届けします!

〈レス・コルズ・レストランのマーキー(ひさし)〉。自重でしなる半透明のひさしの下がダイニングエリアに。椅子やテーブルも透明だ。開放感と浮遊感ある食事が楽しめる。 photo_Hisao Suzuki
プリツカー建築賞を主催するハイアット財団のトム・プリツカー会長は言う。

「彼らの建築はパブリックなものからプライベートなもの、文化施設・教育機関まで幅広い。3人の能力が統合されて、それぞれの土地固有の環境を強く意識した建築を作り出している」

スペインの地方に根ざして活動する彼らはリサイクルされた鉄やプラスチックなど、近代の素材を巧みに使いこなしている。審査にあたったグレン・マーカット審査団長は言う。

「素材を融合させて他にはない力強さ、シンプルさを実現させている。彼らの妥協のない建築は過去に対するリスペクトと、現在と未来への明快なビジョンを示すタイムレスなものだ」
鋳造所を〈RCR アーキテクツ〉のオフィスに転用した〈バルベリ・ラボラトリー〉。木や石、タイルなど元の素材と、鉄の柱に支えられたガラスなどの新しい素材が呼応する。「議論や会話、瞑想、沈黙、庭、歴史、匂いをかぎ、呼吸をする。建築やランドスケープを創造し、人々とシェアする。そんな夢がここで叶った」(RCR アーキテクツ)。 photo_Hisao Suzuki
近代の素材で歴史を受け継ぐ好例が、20世紀初頭の鋳造所を彼ら自身のオフィスにコンバージョンした〈バルベリ・ラボラトリー〉だ。かつての面影を保ちつつ、新しい要素を付け加えている。そのオフィスがあるオロットの〈レス・コルズ・レストランのマーキー(ひさし)〉では、溶岩の壁と床がある半屋外のスペースを覆う、天幕のようなフッ素樹脂のひさしが印象的だ。半透明のひさしから光が入って、外の自然との一体感が味わえる。
〈ペティ・コンテ幼稚園〉。太さが少しずつ違うカラフルな柱が建物全体を虹色のグラデーションで覆う。たくさんの色鉛筆に囲まれているような建物。J.プイグコルベとの共作。 photo_Hisao Suzuki
“コミュニティ”も彼らにとって重要なキーワードだ。〈ペティ・コンテ幼稚園〉のカラフルな細い柱が並ぶ外観は子供だけでなく、大人もうきうきした気分にさせてくれる。バルセロナの〈サン・アントニ−ジョアン・オリバー図書館、高齢者センターおよびカンディーダ・ペレス庭園〉は、賑やかな街中で伸び伸びとした内部空間に人々を誘い、リラックスした広場のような雰囲気を醸し出す。
〈ラ・リラ劇場の公開空地〉。古い劇場を取り壊したあとに、かつての劇場を彷彿とさせる大屋根のある広場を作った。地下には多目的ホールがある。J.プイグコルベとの共作。  photo_Hisao Suzuki

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