開放感とプライバシーを両立して、鎌倉の山の空気を取り込みました。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

開放感とプライバシーを両立して、鎌倉の山の空気を取り込みました。

全面ガラス張りの2階リビングと、開口部を絞った1階寝室。緑に恵まれた周囲の心地よい光や風を家の中に取り込んだ、開放感と安心感が同居する、別荘のような家ができました。

寝室のある1階は、2階とは対照的に開口部を絞ることで、リラックスできる空間に。
石井はこの家を、「鎌倉の空気感を生かして、そこにふわっと屋根をのせる感じ」にしたかったのだと言う。鎌倉の空気感とは、手入れされた自然と、今も昔も集う文化人が織りなす、伸びやかで先取的な雰囲気だ。この家はまた、彼が自らの身体で感じた空間の感覚を重視してつくられている。
「ここにはもともと平屋が建っていたのですが、屋根に上ると冬は葉が落ちて向こうが見渡せた。その経験をもとに、全体のプランを決めました」

寝室とバスルームがある1階は2階とは対照的に、閉じられた構成になっている。窓も小さめだ。中央にウォークスルークローゼットがあり、その回りをぐるっと一周できる。バスルームからはテラスに出られるようになっていて、外階段から2階に行ける。
「連続性、奥行き感、多様性のある家にしたいと思ったんです。行き止まりをつくらず、どんどん移動していくことで様々な空間と景色が現れる家です」

開放的な鎌倉の空気と自然がそのまま中に入ってきたような家。大きな屋根が気持ちのいい空気感を包み込んでくれる。
窓際のバスルームには壁も段差もない。湿気もこもらず視線も通る。「窓から外を見上げると露天風呂の気分が味わえます」。写真奥に向かって水勾配がついているので、水があふれる心配もない。
テラスからバスルームを見る。奥が2階に続く外階段。右側は崖になっていて視線を遮る。外壁には防虫・防腐効果が期待できる焼き杉を無塗装で使用。

House in Yukinoshita

●所在地/神奈川県鎌倉市●家族構成/夫婦●構造/鉄骨造●規模/地上2階●設計期間/2013年6月〜2014年10月●施工期間/2014年11月〜2016年6月●敷地面積/153.56㎡●建築面積/55.78㎡●延床面積/95.22㎡