【追悼・小嶋一浩】真に良き“建築”を求めた小嶋一浩が残してくれたもの。

多方面から大きな信頼を寄せられながら、57歳の若さで急逝した建築家・小嶋一浩。彼が探し続けたものとは。

photo_Yukai

小嶋一浩
こじまかずひろ 1958年大阪府生まれ。東京大学大学院博士課程在学中〈シーラカンス〉を設立。CAt(シーラカンスアンドアソシエイツ トウキョウ)に改組し、パートナーを務める。2005年〜11年東京理科大学、11年より横浜国立大学建築都市スクール(Y-GSA)で教授を務めた。食道がんにより2016年10月13日逝去。

〈千葉市立打瀬小学校〉1995年完成。小嶋たちの名を大きく知らしめた初期の作品。 ©SHOKOKUSHA Photographers

10月13日に建築界を駆け巡った悲しい知らせ。自身のキャリアで2度目となる建築学会賞を受賞し、いよいよ脂の乗り切った感のあった小嶋一浩が、57歳で他界したというものだった。建築家、教えを受けた学生、新旧の事務所スタッフ……。後日厳かに開かれた通夜・告別式には、あまりの急な出来事に、無念さを隠しきれない人々が列をなした。