青野尚子の「今週末見るべきアート」|土木と遊ぶ!『土木展』 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

青野尚子の「今週末見るべきアート」|土木と遊ぶ!『土木展』

〈21_21 DESIGN SIGHT〉でこれまでにないストレートなタイトルの展覧会が始まりました。その名も『土木展』。マニアでなくても土木の面白さに引き込まれる、土木で遊べる展覧会です。

ドローイングアンドマニュアル《土木オーケストラ》。巨大な現場も一人ひとりの地道な作業で工事が進められていくのだ。
ギャラリー1では《土木オーケストラ》が出迎える。演目は「DOBOLERO」。ラヴェルの名曲「ボレロ」にあわせて男たちがつるはしをふるい、巨大な機械を動かし、火花を散らす。映像は戦後の高度経済成長期に撮影された土木の工事現場と、現在の渋谷の工事現場。音は渋谷駅の工事現場で録音した音から「ボレロ」のメロディになるようにコラージュしたものだ。今の日本を支える土木はこんなふうにして作られてきた。そう思うと胸が熱くなる。後ろの壁には機械化が進む前に全国の工事現場や炭鉱で使われていた道具が。トンネルだと、一つひとつ手で掘っていた時代もそう昔のことではないのだ。
かつての工事現場で活躍していた道具。最近では使われなくなったものも多く、探すのには苦労したそう。