青森に新たなアートの拠点〈八戸市美術館〉がオープン! | ページ 3 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

青森に新たなアートの拠点〈八戸市美術館〉がオープン!

2021年11月、青森県八戸市の中心街に〈八戸市美術館〉がオープンした。設計は、西澤徹夫、浅子佳英。開館記念は、八戸三社大祭をテーマにした『ギフト、ギフト、』を開催する。

美術館外の広場には、学校などの団体が訪れた際に1クラスくらいの人数が座れるような、円形のベンチを設置。
エントランスを入ってすぐの受付奥には、ロッカーと、Wi-Fiやコンセントを備えた作業用テーブルが。

●開館記念『ギフト、ギフト、』開催中。

11月3日のグランドオープンから2022年2月20日までは、開館記念『ギフト、ギフト、』を開催中だ。本展の企画を行ったアートプロデューサーの吉川由美は、地域の祭りを代表する八戸三社大祭に着目。八戸三社大祭とは、地元で300年続く夏の祭りで、明治以降は民話や浮世絵などを題材とした豪華な山車(だし)が登場した。2004年には国の重要無形民俗文化財、16年にはユネスコ無形文化遺産に指定。毎年7月31日から5日間行われ、その期間中は全国から観光客が訪れる。

吉川は「この町では毎年の祭りのなかに、市民が山車(だし)を作り直すというクリエイションの場を内蔵している。そのクリエイションを支えるために多様な立場の人が集まるが、巡り巡って自分へ還ってくるようなギフトの循環がそこにあるのではないか。この社会にとっての豊かさとは何なのかを問うテーマです」と話した。

11組のアーティストによる作品を通して、 継承することや着飾ること、そして現代社会のあやうさなど、「ギフト」についてさまざまな角度から考える展示となった。
大西幹夫《八戸三社大祭絵巻 12 八戸の宝、日本の宝、世界の宝》展示風景。八戸三社大祭の300年の変遷をテーマにした切り絵。
浅田政志《英雄 ご近所さん》展示風景。八戸の祭りを取り巻く人々に焦点を当てた写真を撮り下ろした。
田附勝《Junko丸、ドライバー漆戸淳一と妻・純子/青森県東北町・小川原湖公園キャンプ場、2021年7月》展示風景。八戸が発祥ともいわれるデコトラ。田附勝はその新作を撮り下ろした。
江頭誠《おやすみのあと》展示風景。不要になった使い古しの毛布を市民から受け取り、インスタレーション作品として命を吹き込んだ。
桝本佳子《イカ/壺》コレクションラボでの展示風景。八戸にまつわるものを陶芸と融合させた。
西澤徹夫・浅子佳英・森純平《八戸文化資源相関図》展示風景。八戸の祭りや文化、人、場所などの相関関係を視覚化した。
田村友一郎《予期せぬギフト》展示風景。地方の架空のデパートを再現。映像作品ではプレゼントを包装する様子などを映し出す。
青森県では、県内の美術館・アートセンターが連携するプロジェクト『AOMORI GOKAN』も本格始動し、〈八戸市美術館〉は、〈青森公立大学国際芸術センター青森〉〈青森県立美術館〉〈十和田市現代美術館〉〈弘前れんが倉庫美術館〉に次ぐ、青森県内5つめのアートの拠点となる。青森はアートの宝庫。アートを軸とした旅を通して、地域の魅力にも触れてみたい。

開館記念『ギフト、ギフト、』

2021年11月3日〜2022年2月20日。青森県八戸市大字番町10-4。0178・45・8338。10時〜19時。火曜休(祝日の場合は翌日休)、年末年始休。観覧料1,300円。

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