旧グルジアで見つけた謎のソ連建築を追え。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

旧グルジアで見つけた謎のソ連建築を追え。

スターリンによる粛清終了後、70年代から80年代にかけ、ソ連各地で花咲いた前衛的な建築を旧グルジアに追った。

ARCHAEOLOGY MUSEUM

1988年竣工。丘の内部に入っていくかのようにデザインされた考古学博物館。グルジア人彫刻家による浮き彫りのレリーフにより、街のモニュメントも兼ねている。博物館は閉鎖中で今後の行く末は不明。
ソ連の一部だったジョージア(旧グルジア)の首都トビリシを訪れた際も、そんな建築に出くわした。例えば〈旧交通局ビル〉 (BANK OF GEORGIA)。丹下健三のフジテレビ本社ビルを彷彿とさせるメタボリズムを体現した建物といった感じだ。くしくも丹下はスターリンが計画した〈ソビエト・パレス〉のコンペにル・コルビュジエが提出した案を見て建築家を志したという。幻となったこの案は代々木体育館にも影響を与えた。不思議な巡り合わせが感慨深い。

この建物と〈パレス・オブ・セレモニー〉(PALACE OF CEREMONIES)のように企業や富豪が買い取って修復したものもあるが、廃墟化しつつあるものも少なくない(INDUSTRIAL COLLEGE&ARCHAEOLOGY MUSEUM)。時代を代表するこうした建築が修復保存されていくことを願いたい。

BANK OF GEORGIA

1975年竣工。元交通局ビル。交通局副局長だったジョージ・チャクハヴァの設計で、井桁状に積み重ねた18階建て。現在ジョージア銀行の建物で、地下に続くガラス張りのロビーが新設されている。

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