プリツカー賞受賞のベーム生誕100年『ネヴィゲスの大聖堂展』開催中。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

プリツカー賞受賞のベーム生誕100年『ネヴィゲスの大聖堂展』開催中。

ドイツ、ブルータリズム建築の巨匠であり、今年100歳を迎えたゴットフリード・ベーム。彼の代表作、『ネヴィゲスの巡礼教会展』が開催中です。

ネヴィゲス、平和の女王マリア、巡礼教会。1963〜68年。Gottfried Böhm: Wallfahrtskirche „Maria, Königin des Friedens“, Neviges / 1963–68 Foto: Inge und Arved von der Ropp /Irene und Sigurd Greven Stiftung, ca. 1976
ゴットフリード・ベームのポートレイト。2008年。Gottfried Böhm Foto: Christian Schaulin 2008
1986年、ドイツ人で初めてプリツカー賞を受賞したゴットフリード・ベーム。2020年1月18日に100歳を迎えた彼の偉業と長寿を祝って、代表作〈ネヴィゲスの巡礼教会〉にまつわる展示が開催中だ。

ゴットフリード・ベームは第二次世界大戦での兵役後、ミュンヘン工科大学で建築と彫刻を学んだ。戦争が終わってケルンに戻ると街は壊滅的な状態だったという。ベームの建築家として初めての仕事は、1947年の聖コロンバ教会の通称〈瓦礫の中のマドンナ〉チャペル。この教会は2007年、スイス人建築家ピーター・ズントー(2009年にプリツカー賞受賞)によるミュージアムの併設、増設が行われたことで再び注目を浴びた。

父親の建築家ドミニクス・ベーム(1880〜1955)は、ドイツのエクスプレッショニスト教会建築の代表と言われている。ゴットフリード・ベームは1960年代から教会建築にスチールとコンクリートを起用するが、父親の作風の影響や、伝統的な教会の手作業で作られる工芸的なエレメントとの調和で、国際的にも注目されるようになった。1968年に完成した〈ネヴィゲスの巡礼教会〉は、当時の最新の技術を取り入れた斬新なフォルムに古い伝統も配慮した傑作として、今なお高く評価されている。

フランクフルトの〈ドイツ建築博物館〉で行われる今回の展示は、このベームの代表作である〈ネヴィゲスの巡礼教会〉に焦点を当てている。ベーム自らデザインしたステンドグラスや独自のクリエーションの詳細のほか、レクチャーホールに設置された床から天井まで続く教会インテリアの大きなプリントは、訪れた人々に強い印象を与える。半世紀を過ぎても色褪せないベーム建築に再び、関心を持つ人たちが増えている。
巡礼教会内のステンドグラス。Gottfried Böhm: Wallfahrtskirche „Maria, Königin des Friedens“, Neviges / 1963–68 Foto: Gregor Zoyzoyla, 2019
トレーシングペーパーに色鉛筆で描かれた聖餐礼拝、薔薇のステンドグラスのデザイン。Gottfried Böhm: Entwurf des Rosenfensters für die Sakramentskapelle, Buntstiftzeichnung auf Transparentpapier, 12.9.1967, DAM 028-062-029
Gottfried Böhm: Wallfahrtskirche „Maria, Königin des Friedens“, Neviges / 1963–68 Foto: Steffen Kunkel, 2015
トレーシングペーパーに鉛筆で描かれた西側からの風景。Gottfried Böhm: Westansicht, Bleistiftzeichnung auf Transparentpapier, 9.5.1967, DAM 028-062-031
完成直前のスカルプチャルな階段部分。Die skulpturalen Emporen kurz vor der Fertigstellung Gottfried Böhm: Innenraum der Wallfahrtskirche „Maria, Königin des Friedens“, Neviges, 1963–1968 Foto: Inge und Arved von der Ropp / Irene und Sigurd Greven Stiftung, ca. 1968

『Böhm100: The Concrete Cathedral of Neviges』

〈Deutsches Architekturmuseum〉
Schaumainkai 43 60596 Frankfurt am Main。TEL +49 (0)69 212 388 44。〜9月27日。10時〜18時。月曜休。入館料9ユーロ。入場制限あり、要マスク着用。

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