【展覧会リポート】人間味あるゲーリー建築ができるまで。 | ページ 3 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

【展覧会リポート】人間味あるゲーリー建築ができるまで。

日本では初めての本格的な展覧会『建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”』を開催中のフランク・ゲーリー。日本には作品が一つしかないため、実作がなかなか見られない。この展覧会はゲーリーの作品を紹介するだけでなく、大胆な造形がどこから生まれ、どうやって形になるのかを追うもの。ディレクターに建築家の田根剛を迎えて構成された展覧会をレポートします!

次のメインの展示室では苦心の末に生まれたアイデアが実際に形になるまでを見せてくれる。もちろん、これまた長い道のりだ。始まりは、何が表現されているのかわからない(本人にもわからない、という説もある)ぐにゃぐにゃした模型やスケッチ。そこからまた模型を作り、スケッチを描き……、というプロセスが数え切れないほど繰り返される。倉庫代で破産しそうなのも無理はない。
ル・ルボ脳研究所の模型
ある時、その茫漠とした塊からもう少し建築らしい姿をした模型が立ち上がり、だんだんに最終的な形態へと近づいていく。その途中にはブロックをいろいろに組み合わせた模型が。求められる用途に応じてサイズの違うブロックを造り、使いやすい配置を考えているのだ。以前、公開されたゲーリーのドキュメンタリー映画『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』では塊を模型のこっちにつけたのをぼこっと外してあっちに付け……、というのを繰り返していて、感覚的に作っているようにも思えたが、それは間違いだということがわかった。ゲーリーの建築はもっと理性的なものなのだ。
ル・ルボ脳研究所 / Photo courtesy of Cleveland Clinic Lou Ruvo Center for Brain Health

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