水辺に建つ現代建築を、ミース賞でたどる展覧会。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

水辺に建つ現代建築を、ミース賞でたどる展覧会。

スペインの〈バルセロナ海洋博物館〉で、ミース・ファン・デル・ローエ財団とのコラボによる、ヨーロッパのウォーターフロントに建つ優れた現代建築を集めた展示が開催中。

多くの貴重な模型が公開されている。
模型と竣工後の写真を「意図と結果」として明快に見比べられるのが興味深い。
他にもMVRDVやシザ、フォスター、ヌーヴェル、チッパーフィールド、EMBT、ラカトン&ヴァッサル、FOAからオラファー・エリアソンに至るまで錚々たる建築家、アーティストたちの代表作品が並ぶが、この展覧会を「ヨーロッパ建築最高峰作品の水辺セレクション」という以上におすすめしたい最大のポイントは、ミース財団所有の模型が多数展示されていることだろう。優れた建築作品が「結果」として称賛されているだけではなく、設計時に建築家たちが考えていた「もっとも純粋なコンセプト」が模型という形で添えられ、削ぎ落とされたシンプルな形態として、水の関係性と共に言葉抜きで語られている。それらの作品が現在多くの市民や人々に愛されているいることを知った上で、建築家たちの純粋な想像力に思いを馳せる楽しみというのは、実はなかなか味わえないものなのではないだろうか。

会場となった〈バルセロナ海洋博物館〉は、かつては浜辺に建つ造船所(最も古い部分は12世紀に建造された)だったものが改装された、古く美しい名建築である。バルセロナを訪れる建築ファンはぜひこの展示を見逃さないで欲しい。
2階の展示会場から下階を望む。古い帆船が展示されているのが見える。

『ウォーターフロントの建築(Arquitectures arran d'aigua)』展

〈バルセロナ海洋博物館(Museu Marítim Barcelona)〉
Av. de les Drassanes, s/n, 08001 Barcelona TEL +34 933 42 99 20。展示は10月31日から2020年1月12日まで。10時〜20時(日〜15時)、無休。ただし1月1日、6日は閉館。入場無料。

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