吉田実香のNY通信|大規模リニューアルしたMoMA、10の必見ポイント。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

吉田実香のNY通信|大規模リニューアルしたMoMA、10の必見ポイント。

ディラー&スコフィディオ+レンフロによる増改築で、ギャラリースペースが30%も拡大した新生MoMA。限られた時間の中で最大限押さえたい! という人のため、「見どころ10点」絞り込みました。

4〈フルクサスの展示室〉

西側の建物、4階。『At the Border of Art and Life』展。
オノ・ヨーコ《Painting for the Burial》(1961年)。
アーティスト名や時代にとらわれない、斬新な切り口が冴える新MoMA。これは1950~60年代の前衛芸術運動・フルクサスに関わったアーティスト達の作品を展示するギャラリーだ。ナム・ジュン・パイク、ジェフリー・ヘンドリクス、ジョージ・ブレクト、赤瀬川原平や高松次郎らによるハイレッド・センターが1960年代に制作した作品と共に、Pope.Lやリクリット・ティラヴァーニャといった、いわば「若い」作家による1990年代初頭の作品が並べられている事にも注目したい。

壁のほぼ一面を埋め尽くすのが、オノ・ヨーコの手書き文字。いずれもパフォーマンスの過程を日本語で記したものであり、同時に言葉のアート作品でもある。1961~62年の作。

5〈モネの部屋〉

西側の建物、5階。《Water Lilies》(1916~1924年)。
《睡蓮》のための部屋が作られた。これまでも大きな壁を持つアトリウムで展示するなど、広がりのある場所での《睡蓮》鑑賞を提供してきたMoMA。隣接する部屋で関連する作品を観ては、ここに腰かけてじっくり眺めるなど重層的にモネを味わってみては。

6〈フランクフルト・キッチン〉

西側の建物、5階。《Frankfurt Kitchen from the Ginnheim-Höhenblick Housing Estate》(1926~1927年)。
世界的に名高いMoMAの建築/デザイン部門。歴史的に価値あるデザインを多数所蔵しながらも、特別展でもない限り一般はなかなか観る機会に恵まれなかったのも事実である。今回のリニューアルに伴いお披露目されたお宝の一つが、本物の〈フランクフルト・キッチン〉。オーストリア出身の女性建築家マルガレーテ・シュッテ・リホツキーによる合理的なデザインで、その後ヨーロッパにおいてアパートの標準的なキッチンとなった名作だ。

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