吉田実香のNY通信|ダイナミックに生まれ変わった〈ペース・ギャラリー〉。 | ページ 3 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

吉田実香のNY通信|ダイナミックに生まれ変わった〈ペース・ギャラリー〉。

美術館レベルのスケールへと続々生まれ変わる、NYの「メガ・ギャラリー」。その先陣を切って新装オープンしたのが〈ペース・ギャラリー〉だ。果たしてその中身は?

『Calder / Small Sphere and Heavy Sphere』展より。カルダーによる赤や黒のモビール、そして影。一体となった動きが目を奪う。
「アートは私にとっての ”信仰” です」と語るのは、〈ペース・ギャラリー〉創業者アーニー・グリムチャー。2011年には息子のマーク・グリムチャーに代表の座を譲りつつ、まだまだ現役だ。ちなみにこの「父グリムチャー」、実は映画の監督・制作も手がけてきた異色のギャラリストでもある。中でも『マンボ・キングス/わが心のマリア』(1992年)ではアカデミー賞やグラミー賞、ゴールデングローブ賞のオリジナル楽曲部門で軒並みノミネートという栄誉に輝いたりも。
3階。デヴィッド・ホックニーの『La Grande Cour, Normandy』展。
同じく3階。写真家ピーター・ヒュージャーの『Master Class』展。
2階。ロイ・ホロウェルの立体絵画《Standing in Light》(2018)。 (c) Loie Hollowell / courtesy Pace Gallery
父グリムチャーが一代で築き上げた〈ペース・ギャラリー〉。取り扱う作家は現在89組。ジェイムズ・タレルにマーク・ロスコ、ジュリアン・シュナベル、ロバート・ラウシェンバーグ、クリスト、ジュリアン・シュナベル、チャック・クロース。日本からは奈良美智や名和晃平、チームラボの名も。

「スーパー・ペース」こと、新生〈ペース・ギャラリー〉ではフィルムやトーク・音楽イベントの「PACE LIVE」など新たなプログラムも始動する。次世代メガ・ギャラリーのこれからに注目し続けたい。
7階のギャラリーはライブパフォーマンスやイベントにも自在に対応可能。高さ5メートルの天井に設置されているのはフレッド・ウィルソンの《Chandeliers》。 photo_Guy Ben-Ari, courtesy Pace Gallery

〈Pace Gallery〉

540 25th St., New York, USA TEL (1) 212 421 3292。10時~18時(金~16時)。土曜・日曜休。入館無料。

吉田実香

よしだみか  ライター/翻訳家。ライター/インタビュアーのパートナー、デイヴィッド・G・インバーとのユニットでNYを拠点に取材執筆。『Tokyolife』(Rizzoli)共著、『SUPPOSE DESIGN OFFICE』(FRAME)英文執筆、『たいせつなきみ』(マイラ・カルマン 創元社)翻訳。

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