山下めぐみのロンドン通信|ジャン・ヌーベル渾身作〈カタール国立博物館〉へ。 | ページ 2 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

山下めぐみのロンドン通信|ジャン・ヌーベル渾身作〈カタール国立博物館〉へ。

ペルシャ湾に突き出した小さな半島にあるカタール。油田の発見でなだれ込んだ富により、砂漠の国は一気に近代化した。そんな国の象徴にして、人々の拠り所となる〈カタール国立博物館〉がオープンに。早速、現地へ!

砂漠の暮らしを展示するエリア。館内も外観と同じく壁が複雑に入り組む。斜めになった壁はプロジェクションに活用。
海の暮らしを紹介する映像作品。
”カタールの美術女王”、シェイカ・アル=マヤッサとジャン・ヌーベル。オープニングには世界各地からアート関係者やセレブリティーが集まった。
砂漠の暮らしを展示するエリア。館内も外観と同じく壁が複雑に入り組む。斜めになった壁はプロジェクションに活用。
海の暮らしを紹介する映像作品。
”カタールの美術女王”、シェイカ・アル=マヤッサとジャン・ヌーベル。オープニングには世界各地からアート関係者やセレブリティーが集まった。
全体を監修しているのは、現首長の妹でアート界で最も影響力のある人物とされるシェイカ・アル=マヤッサ。潤沢な資金でこれまで幾多の美術品を買い付けているが、ここに展示されているのは高価なアートではない。

4億年前の魚の化石に始まり、カタールの考古学的展示から、人々の日常や慣習、砂漠の暮らし、海の暮らし、ハイライトと言える真珠について、そしてカタールの現在までがテーマ別に展示されている。

内観も基本的に外観と変わらず、壁はほぼ全て斜めに傾斜しているので、壁を使っての展示はプロジェクションが中心。海中の様子からベドウィンのテントの貼り方まで、映像作品としてもどれも見応えがある。展示物は8000点に及ぶ。


館内にあるカフェやショップは、シドニー在住の建築家、高田浩一が担当している。

「ジャンと何度もミーティングを重ねて進めました。彼にとって本当に思い入れの強いプロジェクトで、内観の壁の色だけでも100回ぐらい変更があって。大変でしたが代え難い体験になりました」(高田浩一)
「洞窟の中の洞窟」のイメージを木を使って表現したショップの内観。
ショップの内装を手掛けた、シドニーに事務所を構える高田浩一。
「洞窟の中の洞窟」のイメージを木を使って表現したショップの内観。
ショップの内装を手掛けた、シドニーに事務所を構える高田浩一。

AIがあなたにおすすめ

※過去の記事も表示されます