FOOD
ディーン&デルーカが打ち出す未来のショップとは?
December 30, 2016 | Food, Design | casabrutus.com | photos courtesy of Dean & DeLuca text_Kanae Hasegawa
2017年、40周年を迎える〈DEAN&DELUCA〉。本国アメリカではNYの店舗をはじめとしたリニューアル計画が進行中だ。それに先駆け、新たなデリカテッセンのプロトタイプが発表された。
「ステージ」と名付けられたデリカテッセンは部屋ほどの大きさのステンレスのカウンターだ。巨大なステンレスの箱のふたを持ち上げて、中を見せたような状態をイメージしてほしい。壁を背にした一般的なデリのディスプレイと異なり、ドーナツ型のデリカウンターが特徴となっている。
一方にはペストリーなどすぐにテイクアウトできるものを、反対側にはメインと惣菜を好みに応じて盛り合わせてもらうオーダーメイドのものをディスプレイすることで注文が分散される。そのため、客の待ち時間は短くてすむ。
デザインを担当したドイツ人のオレ・シーレンはOMA出身。レム・コールハースのもと、NYのプラダのエピセンター、北京のCCTVの設計を担当した建築家だ。〈DEAN&DELUCA〉の根底にある「フードこそが主役」という思想を大切に、料理を最もおいしそうに見せる「ステージ」を追及した結果、生まれたデザインだという。加えて、いくつも並ぶディスプレイプレートにスタッフの手が届きやすくするための工夫でもある。
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