シチリアの感激を再現するオステリア〈ロットチェント〉。

横浜〈サローネ2007〉をはじめ、コースのみのリストランテを展開するサローネグループの6軒目となる〈ロットチェント〉がオープンした。

ひと皿、2〜3人でシェアをするとちょうどいいポーション。

「一度つくった料理は二度とつくらない」というポリシーのもと、クリエイティブなイタリアンを提案する〈サローネ2007〉を筆頭に、月替りのコース料理にこだわってきたサローネグループの6軒目は、初のオステリア。昼は1,200円のパスタランチを、夜は一品700円〜のアラカルトを出すイタリアンだ。

しかもシェフは〈サローネ2007〉のシェフを歴任し、現在はサローネグループのエグゼクティブシェフでもある樋口敬洋。気楽な雰囲気のなか、リーズナブルにリストランテの味を楽しむことができる。

テーマは樋口シェフが修業先のシチリアで出会った感激の食体験の再現。といっても、現地の味そのままというのではなく、おいしいところだけを抽出し、デフォルメしている。

「名物! たこジャガ」2,800円。マダコ、ジャガイモ、シチリアトマトを煮込んで、イタリアンパセリをパラリ。

「名物! たこジャガ」はシチリアの郷土料理であるインウーミドを明石のタコを使ってアレンジしたもの。シェフがフォーカスしたのは、よく煮込んでトロトロに溶けたジャガイモとプリッとしたタコ。魚のだしで煮て、崩れたジャガイモとやや固めにゆでたジャガイモを別々に調理して、盛り合わせる。

ボリューム満点の「仔羊のしっとり焼き」は本来、香辛料であらかじめマリネするところを、そうはせずに、クミンや唐辛子などを漬け込んだスパイシーなオイルを薬味として別に添えて出すなど、クラシックなシチリア料理を再構築しているのだ。

この店を訪れたひとの多くが注文する「仔羊のしっとり焼き」2,800円。付け合わせはレンズ豆。

パスタもとっておきのものを用意している。つけ麺ブームの火付け役としても知られる製麺所〈浅草開化楼〉と2年以上かけて、共同で開発したパスタフレスカだけを扱っている。

「シチリアにあるような、極力加える水分を控えてつくるパスタがつくりたかったんです。水分量が少ない分、粉の風味が強く残りますし、歯切れのいい食感になるんです」とシェフ。

「黄色いイワシのソース 極太麺」1,500円。極太麺にサフランを強めに効かせたイワシのラグーソースのパワフルな組み合わせ。

パスタの種類は、よく噛んで味わえるよう、うどんのような極太麺と中太麺の2種。噛むほどに小麦粉の甘みが広がり、サフランたっぷりのイワシのソースや赤ワインで煮込んだイカ肝のラグーなどの、力強いソースをしっかり受け止めてくれる。