アートとデザインに囲まれて、“大人のリンゴ”を楽しむ午後。

リンゴを発酵させて作るお酒、シードル。甘さをひかえた爽快な飲み心地で、午後のひととき、くつろぎながら楽しむのにぴったり。アート、デザイン、カルチャーに精通する幅広い教養と独自のセンスで、デザイン関連を中心にフリーの編集者として活躍する猪飼尚司さん。こだわりの詰まった自宅で《キリン ハードシードル》と共にくつろぎます。

いかいひさし フリーランスとして執筆活動を開始し、雑誌『デザインの現場』の編集者を経て現在は『Casa BRUTUS』『BRUTUS』『Pen』などで執筆。企業やブランドのコンセプトブックなどの編集も手がける。最近の仕事に、〈アルテック〉企画展冊子『a chair≠the chair』、〈能作〉作品集『100のそろり』などがある。見晴らしの良い自宅リビングには国内外で出会った様々なアートピースが並ぶ。

デザイン関連を中心に雑誌や書籍で幅広く活躍するフリー編集者の猪飼尚司さん。大学でジャーナリズムを専攻後、アートを学ぶために渡ったフランスではアカデミックな美術界に身を投じる。かと思いきや、インディーズマガジンの制作に明け暮れていたそう。

「正直、もともとデザインへの興味や素養があったわけでないので、デザイン分野の仕事をするようになったのは流れですね(笑)。アートって少し難しすぎるというか、狭い世界だと思うんです。でも、世の中に存在するモノは、すべて“デザイン”されていると思うんです。アートと違って、巷に売っていて、手に取り、さらには使うことさえできる。説明のつかないようなプロダクトデザインがアートと重なることがあって、どうやって使おうかと思い悩む方が自分にとって刺激があり、それを考えることがどんどん面白くなっていったんですよね」

取材で訪れた金沢の古道具屋で見つけた“謎のプロレスラー紙人形”や、フランス留学時代に友人たちと発行したシルクスリーンによるインディーズマガジンなど、猪飼さんの世界観が凝縮した一角。サングラスは、〈ミナ ペルホネン〉によるセレクトショップ〈call〉で購入したばかりのイタリア製ハンドメイド。モノ選びは「いつもインスピレーションで即決!」なのだそう。

国内外で出会った様々なアートピースやデザインプロダクトがさりげなく、そこかしこに置かれた猪飼さんの自宅。ソリッドに研ぎすまされた空間は、友人であるデザイナー柳原照弘さんの設計でリノベーションしたもの。開け放たれた空間は一番のこだわりだったそう。

「当初は施工業者に改装を相談したんですが、窓枠やら水回りやら、細部へのこだわりがありすぎて断られまくってしまい……。紆余曲折あって諦めかけていたときに、柳原さんが『そのアイデアいいじゃん!』と引き受けてくれたんです。余分な要素を排除したまっさらな空間が欲しかったので、彼には“デザインされたスケルトン”というイメージでオーダーしました」

この家では、アートもデザインも垣根を越えてひとつの空間に共存している。

窓からの景色を望める大きなリビングテーブルでくつろぐ猪飼さん。

アート、デザイン、カルチャー畑で幅広く活躍する猪飼さん。人生で初めて出会ったシードルは、パリ留学時代に一人旅したブルターニュ地方の本場ものだった。

「バックパックを背負って、フランス各地を一人旅で巡ったときにブルターニュ地方を訪れました。そこで、ガレット(クレープ)を食べながらシードルを飲むという初体験をしたんです。当時日本ではガレットなんていう言い方はまだ定着していなくて、クレープといえば甘いスイーツが定番。シードルを飲みながら、食事としてクレープを楽しむ食文化に触れて、こんな組み合わせがあるのか! と、衝撃を受けました。フランスで飲んだものは炭酸強めで少しワイルドな味わいだった記憶がありますが、この《キリン ハードシードル》は雑味がなく、洗練されたシードルという印象。軽やかに飲めるので、休日の昼下がりにぴったりですね」

最後に、「リンゴといえば何を思い浮かべますか?」という問いに、生のグラニー・スミス種リンゴを台に乗せたオノ・ヨーコのアート作品《アップル》を挙げてくれた猪飼さん。教養とセンスはさすがです!
100%リンゴ果汁を発酵させたお酒。リンゴ果実由来の芳醇な香りと、甘さを抑えたキレのある飲み心地。はじける炭酸がスッキリ爽快。290ml。オープン価格。●問合せ/キリンビール株式会社 TEL 0120 111 560。>>公式サイト