京のおやつと箸休め|申歳の春。

新年を前に、寿ぎの菓子が用意される京都。松竹梅や干支にちなんだものが多い中、老舗の若主人がデザインする干菓子をご紹介。

申の文字や言葉の響き、古典芸能などを題材に意匠化した落雁製の押し物6種。

茶事をはじめ、さまざまな場面でお菓子のおあつらえの文化が宿る京都。お正月の干菓子もその一つ。デザインは松竹梅や鶴亀といったおめでたい意匠が一般的だが、西陣にある菓子司〈塩芳軒〉では毎年新作を販売。グラフィックの仕事をしていた若主人がデザインを手がけている。

今年は申にちなんだ文字や文様などを意匠化。例えば、五穀豊穣を寿ぐ舞「三番叟」の烏帽子や、5匹のくくり猿、孫悟空が頭につけている金の輪「緊箍」を図案や紋のようにデザイン。さらに「難を転じて福となす」の言われがある縁起木の南天や、百日紅のような言葉遊びも題材にし、ひとつひとつに深くて楽しい意味が込められている。新年のお菓子によし、手土産にするのもよい。

6種類の押し物は12月13日〜1月末日まで販売。1箱8個入り1,000円。

明治15(1882)年創業の生菓子、干菓子全般を扱う菓子司。

〈塩芳軒〉

しおよしけん 西陣にある名店。注文菓子も手がけ、上品な甘みの《聚楽》など、銘菓も多い。

京都市上京区黒門通中立売上ル
TEL 075 441 0803。9時〜17時30分。日曜・祝日・月1回不定水曜休。