FOOD
京のおやつと箸休め|落雁。
October 7, 2015 | Food | a wall newspaper | photo_Kunihiro Fukumori text_Shoko Nishimura
自由な発想で粘り強くものづくりに挑戦し、それを蓄積して新しい伝統を作ってきた京都。干菓子の世界にもそんな動きが起こらんとしている。
御所東に昨年お目見えした干菓子の専門店。茶席で薄茶のお茶請け菓子としていただくことが多い“落雁”は日常のおやつシーンにあまりなじみがない存在。しかし、こちらの落雁は花鳥風月や動物をモチーフに、ポップだったり、モダンだったり。ココアやバニラの風味を効かせたものやチャイのスパイスの香りのものもあって、伝統の枠にとらわれないネーミングとともに干菓子の間口を広げている。
色鮮やかな《バード》は落雁、琥珀糖、金平糖を組み合わせた、この時季限定のもの。爽やかな色の取り合わせで、菓子もパッケージも、すべて本職がグラフィックデザイナーの店主・木本勝也さんがデザイン。小さなムーブメントだが、和菓子に一石を投じている。京菓子の手仕事と柔軟な発想を共存させた、自由な息吹を感じさせるWAGASHIだ。
色鮮やかな《バード》は落雁、琥珀糖、金平糖を組み合わせた、この時季限定のもの。爽やかな色の取り合わせで、菓子もパッケージも、すべて本職がグラフィックデザイナーの店主・木本勝也さんがデザイン。小さなムーブメントだが、和菓子に一石を投じている。京菓子の手仕事と柔軟な発想を共存させた、自由な息吹を感じさせるWAGASHIだ。
和菓子と思えぬポップなパッケージ。
〈UCHU wagashi FUKIYOSE〉
うちゅう わがし ふきよせ ショップの名前や雰囲気にも発信力を感じさせる菓子司。4年前に開業し、西陣にも店がある。