FOOD
盛岡のソウルフード、コッペパンの名店〈福田パン〉へ | 行くぜ、東北。
October 5, 2015 | Food, Travel | sponsored | photo_Shin-ichi Yokoyama text_Yoshikazu Itamoto (SHOE PRESs) editor_Akio Mitomi
大きなコッペパンにたっぷりのクリームや具材をその場でサンド。食べる前からワクワク感が募るスタイルは、初代からずっと受け継がれてきた。今や盛岡のソウルフードともいわれる福田パンは、地元の人のみならず観光客にも大人気だ。
学校を思わせる〈福田パン 長田町本店〉の建物。「宮沢賢治が描いたイーハトーブ世界の、木造校舎のイメージ」と語るのは、3代目社長の福田潔さん。創業は1948年、祖父の代に遡る。花巻農学校出身で宮沢賢治の数少ない教え子のひとりだった祖父は卒業後、京都でイースト菌の研究に従事していたこともあり、戦後、郷里の盛岡に戻って〈福田パン〉を開業した。
当時はまだ原料も簡単に手に入らない時代で。製造販売もなかなか軌道にのらなかった。転機が訪れたのは、盛岡にある岩手大学の購買部での販売だった。「大学生のために、安くて大きなパンを作ってあげたい」。そう考えた潔さんの祖父は、いまの原形となるコッペパンを作った。
当時はまだ原料も簡単に手に入らない時代で。製造販売もなかなか軌道にのらなかった。転機が訪れたのは、盛岡にある岩手大学の購買部での販売だった。「大学生のために、安くて大きなパンを作ってあげたい」。そう考えた潔さんの祖父は、いまの原形となるコッペパンを作った。
福田パンの製造工場は、盛岡市に隣接する矢巾町にあり、毎日10,000個ものコッペパンが製造されている。現在は盛岡市内のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも売られているだけに、地元民にとっては忘れることのできないソウルフード。ただし、目の前でクリームなどをサンドしてくれるのは、長田町本店のみ。またスーパーなどには並ばない限定メニューも数多い。それゆえ多くの人々がここを訪れ、開店前に行列ができることもしばしばだ。
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