DESIGN
生誕100年! 今あらためて柳宗理がアジアで熱い。
April 21, 2015 | Design | a wall newspaper | photo_Takanori Sugino, Megumi Seki, Yasuo Terusawa, Shingo Wakagi text_Takahiro Tsuchida
『Beauty born, not made: Sori Yanagi』展がアジアを巡回。現地の若手キュレーターたちが捉える、柳の魅力とは?
日本が誇るデザイナー、柳宗理の生誕100年に当たる今年。シンガポール、香港、台湾の台北の3都市で、彼の偉業を振り返る『Beauty born, not made: Sori Yanagi』展が開催される。
柳は1950年代から日本のフリーランスデザイナーの先駆けとして活躍。2011年に世を去るまで、この国の産業の発展とともにさまざまなデザインを手がける。ただし自分の手を使って形を発想し、作家性を求めないアノニマスデザインを理想とする姿勢は、生涯を通して一貫していた。
アジアのデザイン関係者の多くも、《バタフライスツール》はじめ世界的に著名なプロダクトを通して柳の存在を知っている。彼の活動は、ヨーロッパ発祥のモダンデザインを、アジアの一国である日本の文化を背景に消化した上で社会に生かすものでもあった。民藝運動の創始者、柳宗悦が彼の父だったという事実も大きい。こうした柳の役割は、アジアのデザイナーたちに影響を与えてきたはずだ。今回の展覧会は、そんな柳の仕事を、各都市を代表する新世代のデザイナーやキュレーターたちがそれぞれに解釈して紹介するのがポイントだ。
柳は1950年代から日本のフリーランスデザイナーの先駆けとして活躍。2011年に世を去るまで、この国の産業の発展とともにさまざまなデザインを手がける。ただし自分の手を使って形を発想し、作家性を求めないアノニマスデザインを理想とする姿勢は、生涯を通して一貫していた。
アジアのデザイン関係者の多くも、《バタフライスツール》はじめ世界的に著名なプロダクトを通して柳の存在を知っている。彼の活動は、ヨーロッパ発祥のモダンデザインを、アジアの一国である日本の文化を背景に消化した上で社会に生かすものでもあった。民藝運動の創始者、柳宗悦が彼の父だったという事実も大きい。こうした柳の役割は、アジアのデザイナーたちに影響を与えてきたはずだ。今回の展覧会は、そんな柳の仕事を、各都市を代表する新世代のデザイナーやキュレーターたちがそれぞれに解釈して紹介するのがポイントだ。
Loading...
Loading...