DESIGN
東北を忘れない! ミラノ発『チャリティーボックス』がサザビーズのオークションへ。
March 6, 2015 | Design | casabrutus.com | text_Kaoru Tashiro editor_Akio Mitomi
あれから4年。2011年4月にイタリア・ミラノで開かれた展覧会が、世界の共感を呼んだ。展覧会の名は『チャリティーボックス』。2011年3月11日の東日本大震災発生後、間もなく実現したチャリティーイベントだ。
会場には国際的に活躍するデザイナー、アーティストらがデザイン、製作した61のオブジェがずらり。かたち、ボリューム、素材は自由ながら機能は同じ、いずれも募金箱だ。次々にコインを入れたくなる遊びを採り入れたもの、身の回りの素材をシンプルに加工したたけでオリジナリティあふれる機能を生み出したもの、魅力的なポエジーにあふれるもの……。いずれもデザインに富み、大半が一点ものの募金箱を前に来場者は、思い思いにコインやお札を投入した。
魅力的な募金箱をデザインして募金を集めてはどうか。このシステムを“デザイン”したのが、ミラノで活動するデザイナーで『チャリティーボックス』発起人の一人、菰田和世さんだ。彼女の呼びかけに賛同したインターナショナルなクリエイターは60組。彼らが無償で製作した61点の募金箱は、来場者たちを楽しませることで募金を促した。
『チャリティーボックス』はミラノでスタートを切ってからイタリア、スイス、日本の計4カ所を巡回し、10,300ユーロを越す募金を被災地に届けてきた。そして今年、再びミラノに戻って最後のイベントに臨むことに。55点の募金箱が、由緒あるオークションハウス〈サザビーズ・ミラノ〉で競売にかけられるのだ。売上金はすべて「せんだい・みやぎNPOセンター」に贈られる予定だ。
ミラノは遠いから何もできない? いえいえ、世界各地からお気に入りの募金箱へ事前入札も可能です。遠いからとあきらめず、ぜひアクションを!
【日本からの事前入札方法】
入札価格は100ユーロから。記入済み入札用紙と入札者の身分証明書のスキャンを、3月11日正午(日本時間)までに、info@lisoladellasperanza.org、またはFAX+39 02 6671 3655 へ送付。入札用紙・カタログの入手は公式サイトから。
ミラノは遠いから何もできない? いえいえ、世界各地からお気に入りの募金箱へ事前入札も可能です。遠いからとあきらめず、ぜひアクションを!
【日本からの事前入札方法】
入札価格は100ユーロから。記入済み入札用紙と入札者の身分証明書のスキャンを、3月11日正午(日本時間)までに、info@lisoladellasperanza.org、またはFAX+39 02 6671 3655 へ送付。入札用紙・カタログの入手は公式サイトから。
L’isola della Speranza
〈リゾラ・デッラ・スペランツァ(希望の島)〉
2011年の東日本大震災とその後の原発事故の被災地に“希望”を届けたいと、在ミラノ邦人有志によって結成されたNPO。同年7月以降は通訳・翻訳の田中基子、デザイナーの菰田和世が運営。『チャリティーボックス』のほかにもチャリティーコンサートで集めた募金を全額、被災地の福祉課・復興課などに義援金として送っている。公式サイト
Charity Box Auction!
〈Sotheby’s Milano〉
Via Broggi, 19 Milano。3月11日開催。10時〜13時、14時〜19時展示。19時〜オークション(以上イタリア時間)。