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Good TOOLS For Me | 愛用の眼鏡を教えてください。
December 1, 2014 | Design | a wall newspaper | editor_Yuka Uchida
毎回、3人のゲストに愛用の日用品を教えてもらいます。今回は眼鏡。くしくも皆さん、丸眼鏡を愛用中でした!
〈Lesca〉の丸眼鏡。(武末充敏 〈organ〉店主)
古くは喜劇俳優のハロルド・ロイドが掛けたことから「ロイド眼鏡」とも呼ばれ、戦前は世界中で掛けられた丸眼鏡だけれど、ボクが初めて掛けたのは、映画『HOW I WON THE WAR』でジョン・レノンが掛けている写真を見たころだから、1970年代の初めだった。その後、画家のデビッド・ホックニーが掛けていた大ぶりでフレームも太めなトンボ眼鏡にビックリしたのが1980年代。これは、打ち出しが強すぎて、掛ける勇気がなかった。なので、〈白山眼鏡店〉で買った大江健三郎っぽいオーソドックスなラウンド形を黒、べっ甲、透明と掛け替えていたら世紀が変わった。そしたら9.11が起こってしまった。あるとき、買い付けで訪れたパリのマレ地区を歩いていたら、音楽好きの店主が営む小さな眼鏡屋で出会ってしまったのがコレ。勝手ながら察骨太ガンジー眼鏡拶と呼ぶ。昔は遠慮していたが、解禁した。平和が簡単には訪れないからには、眼鏡くらいは平和主義者を気取ってみたかったのだ。つまり、少しだけ勇気を奮っているわけです。
たけすえみつとし
70年代、〈葡萄畑〉という名でバンドデビュー。福岡に戻りタワーレコードに勤務。80年代〈フラットフェイス〉で再デビュー。インテリアショップ経営。
〈BOSTON CLUB〉の服部オリジナルモデル。(服部滋樹 〈graf〉代表)
乱視の遠視というややこしい視力。そして最近、老眼も……。玉形の眼鏡をここ何年か愛用し続けていて、なぜか玉形以外が似合わなくなってきた。顔の一部になってしまったのか? 眼鏡屋さんにも玉形以外は掛けちゃ駄目(笑)と言われる次第。
この眼鏡は、鯖江市長と眼鏡組合の方々にお会いする機会があって作ってもらったもの。図面をやりとりし、鯖江の〈BOSTON CLUB〉さんが仕上げてくださった。素材はセルロイドで、べっ甲柄と薄い茶系を愛用中。普段はべっ甲柄で、フォーマルな場や落ち着いた気分のとき茶系を着用している。
これがきっかけで思いついたのが「マイファースト鯖江めがねプロジェクト」。鯖江市の子供たちの最初の眼鏡は鯖江メイドであるべき! と、まずは子供の視力テストを強化。その後、視力の悪くなった子供たちに市と眼鏡組合さんから眼鏡をプレゼントする。そんな構想。さらに! さらに! 眼鏡会館や眼鏡図書館なるものも計画進行中! 世界の眼鏡ファンが鯖江へやってくる日も近いかも!?
この眼鏡は、鯖江市長と眼鏡組合の方々にお会いする機会があって作ってもらったもの。図面をやりとりし、鯖江の〈BOSTON CLUB〉さんが仕上げてくださった。素材はセルロイドで、べっ甲柄と薄い茶系を愛用中。普段はべっ甲柄で、フォーマルな場や落ち着いた気分のとき茶系を着用している。
これがきっかけで思いついたのが「マイファースト鯖江めがねプロジェクト」。鯖江市の子供たちの最初の眼鏡は鯖江メイドであるべき! と、まずは子供の視力テストを強化。その後、視力の悪くなった子供たちに市と眼鏡組合さんから眼鏡をプレゼントする。そんな構想。さらに! さらに! 眼鏡会館や眼鏡図書館なるものも計画進行中! 世界の眼鏡ファンが鯖江へやってくる日も近いかも!?
はっとりしげき
建築、インテリアなどに関わるデザインやブランディングディレクションなどを手がけ、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。
〈OLIVER PEOPLES〉の《OP-78 R》(山田真歩 女優)
眼鏡を掛けるようになったのは、大学生のときから。目に直接触れるコンタクトが怖くて使えなかった私にとって、眼鏡は顔の第一印象を決定づける重要なアイテムだった。眼鏡ひとつで頭がよく見えたり、色っぽく見えたり、いけ好かなく見えたりするから不思議。
今、愛用している眼鏡と出会ったきっかけは、笑福亭鶴瓶さんがやっている即興芝居のテレビ番組『スジナシ』に着ていく衣装を渋谷の街で探している最中だった。「明日の本番に何を着ていったらいいものやら?」と考えあぐねていたら、気づくとなぜか眼鏡屋さんに吸い込まれていて、そこで偶然この眼鏡と目が合ってしまった。ちょうど、大学生のころから使っていた学生生協で買ったシンプルな縁なし眼鏡も壊れてしまったところだったし、丸みのあるとても愛らしいフォルムや、工場で大量生産されていない手作りの感じも気に入って、「この眼鏡と一緒に素敵に年を重ねていきたい」と思った。こうして、衣装代は全額眼鏡に費やされたのであった。
今、愛用している眼鏡と出会ったきっかけは、笑福亭鶴瓶さんがやっている即興芝居のテレビ番組『スジナシ』に着ていく衣装を渋谷の街で探している最中だった。「明日の本番に何を着ていったらいいものやら?」と考えあぐねていたら、気づくとなぜか眼鏡屋さんに吸い込まれていて、そこで偶然この眼鏡と目が合ってしまった。ちょうど、大学生のころから使っていた学生生協で買ったシンプルな縁なし眼鏡も壊れてしまったところだったし、丸みのあるとても愛らしいフォルムや、工場で大量生産されていない手作りの感じも気に入って、「この眼鏡と一緒に素敵に年を重ねていきたい」と思った。こうして、衣装代は全額眼鏡に費やされたのであった。
やまだまほ
2010年、映画『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』で注目を集める。今年はNHK連続テレビ小説『花子とアン』宇田川満代役でも話題に。